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デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



定武(ていぶ)蘭亭序(呉炳本)




三国志よりあとの東晋の時代、王羲之(おうぎし)という政治家・書家が活躍した。
現在の中国浙江省紹興市には王羲之ゆかりの蘭亭という観光名所がある。その蘭亭で353年(永和9年)に宴が催され、多くの詩人が詩を創作した。蘭亭で創作された作品をまとめたものに王羲之は序文を付したが、その序文(蘭亭序)は後世とくに唐の時代に大いに評価され、また蘭亭序の王羲之の書体もそののちの書家たちが手本とするものとなり、中国の「書」自体が芸術に昇華される礎ともなっている。
書体や書道については正直なところ、数年前まで旅行ガイドブックを見るまでは関心がなかったが、東洋の歴史の本を繰るうち書家や皇帝が自ら筆をとって書いたものが刻まれたり彫られたりして石碑や扁額の形で残っていること、とどのつまり字が残っていることのすごさが漸く最近になって分かってきた。
東京国立博物館の東洋館には拓本が展示されている部屋があった。そこでまさか唐代の欧陽詢が王羲之の書体を臨書した代表的なものの拓本を見れるとは! これを見れただけでも望外の喜びだった。



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