東京から西へ進めば進むほど、味は薄くなる、
そう考えがちだけれど、しかし、本州の真ん中辺り、
愛知県一帯が甘く辛く、そしてくどい味となる。
味噌味だけでなくても、いなり寿しとか煮物でも。
菊万の煮物は噛みたくない、それぐらいにくどかった。
なのに、嫁さんは手を付けなかったがんもどきを2個もお持ち帰り。
絶対にオレ、喰わないからね、そう主張した、
だって、無理だもん、あんな甘くどい食べ物は。
そして今年も菊万で土瓶蒸しが出た。
鶏肉も入っているけれど、明らかに松茸。
しかし、嫁さんの母一族は言い放つ、
まだ松茸には早い
韓国産や北米産はとっくにスーパーに並んでいるのに、
バカ舌一族は聞く耳を持たず、言下に否定、
いやはやどうにも
昼ごはんを食べ終えて、ふと気になって、
ゴミ集積所を見てみると、キレイに並んでいる。
ああ、こんな台風でもゴミを出すんだ、と気付き、
慌ててゴミをまとめて、なんとか間に合わせる。
アイロンをかけてから、ちょっと休む。
18時近くになると、空がおかしな色に染まる。
台風18号が引っ掻いた雲は異様な方向へとてんでに流れ、
そして、沈む太陽がきれいなグラデーションを作る。
未だ突風が襲いかかるけれど、しかし雨はこれっぽっちも。
かなり肩すかしな感じの台風?もちろん東京は、だけれど。
晩ごはんは簡単にすませる。
ミツカン「とり五目釜めしの素」
最初に昆布を水で戻して、出汁をとる。
あとはコメ2合に水はいつもの分量、
それにレトルトの具材を混ぜ合わせて、
あとは炊飯器まかせ。
塩昆布とショウガで白菜の浅漬けを作り、
昨日の、味噌汁だか煮物だかわからんものを温める。
小さいフライパンに水を沸騰させる。
がんもどきを放り込んで、油抜きをする。
再沸騰したら、ざるに揚げて水気を切る。
フライパンに水1カップに昆布を2枚加えて弱火に。
沸騰したら日本酒大さじ1、みりん大さじ1/2、
醤油大さじ1を加えて、再沸騰させる。
がんもどきを加えたら、
ペーパータオルを落とし蓋にしてとろ火で。
10分ぐらいで上下をひっくり返してさらに10分。
火を落として、しっかりと味を含ませる。
ダメだダメだ
がんもどきを口に含めて嫁さんが言う。
甘くじゅわーっとこないと
たぶんバカ舌はこんなことで作られる、間違いなく。