お前が作るものはな、家庭料理じゃないからな
嫁さんがタラに小麦粉を振りながら言う。
普通にコーティングしてもらいたかっただけで、
普通に家庭で出来る料理であるんだけれど。
昼ごはんを片付けて、昼寝をしようとした。
しかし、嫁さんがそこで帰宅、
あのさ、話しかけるな、頼むから・・・
なんて無駄無駄。
1時間ゴロゴロしただけで、起き上がる。
笑点に木久扇師匠が復活した、
意外と早く、自虐ネタとともに。
木久蔵が呼ばれることもなかったのは驚きだけれど。
早めに風呂に入って、晩ごはんも簡単、
そのために昼にトマトソースを作った訳で。
冷凍していたタラに白ワインをふって解凍する。
塩、白コショウ、タイムをふって放置する。
そこで嫁さんに小麦粉でコーティングしてほしいと頼む、
使いかけの低級な薄力粉がどれだかわからなかったから。
そしたら言うのだ、お前の料理は家庭料理じゃないから、と。
そんなことはない、少なくとも、どの薄力粉を使っていいのか、
それに困ることの方がよっぽど家庭料理っぽくない。
フライパンにオリーブオイルをひいたタラを。
皮目をしっかりと焼き目が付くまでしっかりと。
身側は強火でさっと焼くだけ。
トマトソースの鍋に身側を下にして放り込む。
弱火でことことと煮込む。
ミックスシーフードにもワインをふってから、
こちらも解凍し、同じフライパンでざっくりと。
トマトソースのフライパンにミックスシーフードを。
そのままことことと煮込む。
白菜を芯と葉に分け、芯は縦に細く、
葉は横にこれまた細く切る。
オリーブオイルで芯の部分を強火で。
コンソメをちょっと加えて、ざくざくと。
白菜の葉の部分も続けて炒める。
というか、蒸し焼きにする感じで。
タラをほぐしてトマトソースで和える。
白菜の葉がパスタ、という見立てなので、
トマトソースを白菜に絡めて食べるという設定。
私のダイエット用にいか?
嫁さんはそんなことをぶつぶつと。
いや、単なる野菜の摂取であって、
君のためではけっしてない。
だって、家庭料理だぞ、これも立派な。
立派?いやはやなんとも