ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

NHKとく6徳島での生中継

2011年09月29日 | インポート

Nhk2今日の夕方、18:10~19:00のNHK徳島のニュース番組、「とく6徳島」で、書道クラブの学生たちのパフォーマンスが生中継されました。

これは半月ほど前に依頼があり、堀井俊佑ディレクターの熱意ある取材に学生たちが多忙な中を練習して、この日の放送となったものです。彼は、事前打ち合わせで、4回は大学にこられました。短い放送時間のために彼が本学で費やした時間は10時間以上にのぼるのではないかと思います。感心しました。また、今日初めてお会いした浜野ディレクター、海道デスク、ほかアナウンサーやカメラマンの皆さんは、放送の3時間前から準備、リハーサルなど熱心にされていました。今日はNHKからは総勢で9名の方がお見えになっていました。

Nhk先週の小松島のイベントといい、今日のTV取材といい、書道パフォーマンスが大きくとリ上げられています。このような機会を頂き、いろいろな方々の情熱に触れることができて、学生たちは本当に幸せだと思います。書道は文字と筆と墨と紙によって思いを伝える芸術ですが、それが、イベントや放送という手段を使って行う人たちも、「思いを伝える」という大目的は同じで、結局は大きな意味での同じ芸術なのだと思います。

終了後にNHKのスタッフの皆さんと撮った記念写真です。学生たちはまた一つ成長したように思います。


塩江美術館の書道展

2011年09月29日 | インポート

Photo香川県高松市塩江町に塩江美術館があります。ここはひなびた温泉の里で、美術館は川の岸辺の素敵な場所にあります。ここでいま「藤澤東畡、藤澤南岳の書跡」展が開かれています。既に8月30日~9月25日に第1期が終了し、本日9月29日(木)~10月10日(月祝)に第2期が始まります。2週間ほど前に、この展示の書作品の解読の補助を頼まれました。この作品の多くは草書作品で、書道を深く勉強していないと、なかなか読めないのです。ちなみにこの写真が南岳の作品の一つです。

ちょうど長野に帰省している間に暇を見て、解読に挑戦しました。なんとか9割がた解読しましたが、写真をもとに解読している段階ですので、まだはっきり分からない文字もいくつかあります。現代語訳はまだ間に合っていません。会期中に行って直接見ながら解読し、現代語訳はまた後日時間をかけてしたいと思います。

藤澤東畡から南岳・黄鵠・黄坡と続く藤澤一族は讃岐の中山城山の古文辞学の流れを汲んで、大坂で泊園書院を建て幕末から近代の儒学・漢学の大家を多く輩出させ、近代思想の形成にも大きく関わった人々です。

その貴重な蔵書は現在、関西大学に寄贈され「泊園文庫」と呼ばれ、現在も学問の発展に寄与しています。確か、明日は関西大学で文庫の見学会も予定されていますが、私は仕事があって行けません。とても残念です。

東畡・南岳の書は本当に品があり美しいです。特に南岳の草書は闊達で爽快さがあふれています。彼らの書軸がガラスケースなしにすぐ間近で鑑賞できますので是非ご覧下さい。下記がサイトです。徳島県から行く場合は、脇町インターから峠を越えるとすぐです。日帰り温泉施設もありますので、鑑賞した後は温泉に浸かり、地元農産物を買って帰るのがいいと思います。下記が美術館のサイトです。

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/5041.html