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学際融合研究所言語文化研究部門令和6年度第3回例会 ディッキーソフィアハナ講演

2025年02月21日 | 日記
2月21日(金)、14:00~15:15、F101教室で、標記が開かれました。
講師は、全学共通教育センター助教のディッキー・ソフィア・ハナ先生です。
講演のタイトルは以下です。
「Burning Memories: The Hibakusha Figure Reimagined in Juliet Kono's Anshū: Dark Sorrow」 (ジュリエット・コーノの『暗愁』における被爆者像の再考)

デイッキーさんは、2024年4月に、福岡女子大学から四国大学に採用されて赴任したばかりの若手研究者です。日本人とドイツ人の血を受けていて、15歳までアメリカ在住で、日本語は15歳以後に勉強し始めたということですが、お話の日本語はたいへん流暢でした。通常の論文は英語を使い、まだ漢字の習得は不充分なので、日本語の論文はまだ自信が無いということで、最初はレジメも英文、発表も英語でと希望されました。しかし私を含めて聴衆は日本人が多いので、日本語を使っていただきました。ありがとうございます。






講演は40分間で、その後に30分間ほど、会場の参加者から質問や感想が出され、たいへん盛り上がりました。日本語の使用もほとんど問題はありませんでした。ジュリエット・コーノはハワイの日系アメリカ人です。この小説は主人公の「ヒミコ」が第二次大戦時に広島で被爆する話ですが、複雑な心理描写に魅力を感じました。この本は昨年、和訳が出版されていますが、その翻訳者は鳴門教育大学の名誉教授、前田一平先生だそうです。下記をご覧ください。

たいへん優秀な上に笑顔が素敵な先生です。これからの活躍が期待されます。