旧国立駅舎の中には、昔の駅の様子や、建築の説明などが展示されていました。
これは、展示室の端のほうにある、昔の保管室にあたる狭い部屋の壁に展示された写真です。大正時代の駅ができた当時のものだと思います。ざっと計算すると、この駅ができたのは今から95年も前のことなのでしょうか。
昔の人は頑張りましたね。
でも、現代の人も、線路を高架にして新しい駅舎を作ったかと思えば、古い駅舎を昔ながらの木造建築として復元し、耐震構造まで強化して建て直すとは、すごいものです。
木組みの説明なども展示されていました。木造建築は分解し組み立て直したりできるところがすごいですね。鉄筋だと破壊したらそれで終わりでしょう。
今回は、宮大工の方が携わったようですが、伝統建築というのはすばらしいものですね。
展示室では、柱や屋根や壁の骨組み模型や、昔使われていた建築部材(柱・瓦・プレート?など)も展示されていました。
こちらの部屋では、テーブルの上で映像の解説が流れており、壁には設計図や写真が展示されています。
大正15年当初に比べて、平成11年のものは増築されて広くなっていましたが、令和2年に復元されたものは、大正時代の姿に近く、よりコンパクトになっています。
中央線といえば、全体が赤い(だいだい色の)電車だというのが印象にあります。長年それに乗って暮らしてきましたが、今はシルバーで赤い線があるだけですね。
赤い電車が懐かしいなんてのは、年寄りの証拠。
あとは、元の駅長室や出札室などがありましたが、人がいたりして撮影できませんでした。
そして、一番メインなのが「広間」となります。
こちらには、椅子がたくさんあって、自由に休憩などができ、ストリートピアノもあります。
この方は、ベートーベンのピアノソナタ悲愴の2楽章を弾いていらっしゃいました。
みんなで奏でる「旧国立駅舎プレイ・ピアノ」
シンメルというドイツのピアノらしいです。
国立には国立音楽大学があり、音楽のイメージもありますが、音楽家がたくさん住む街にしたいという最初の構想は実現しなかったらしいです。
もっと音楽の街っぽくなってほしいですね。
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それから、この日は「国立本店」という人たちが「ブックカバー展」をやっていました。
最初本屋さんなのかと思ったのですが、国立のまちの魅力を紹介する活動などをしているそうです。
この広間の周囲の壁際(窓辺)に、色々なデザインのブックカバーが展示されていました。
このブックカバーは、国立の風景を写した画像でできているそうです。いい感じですね。
こちらのお話は、また次回にさせていただきます。(実はブックカバーにはまりました)
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ここで演奏していたピアノ演奏と同じ曲をyou tubeから選びましたので、雰囲気を味わってください。
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第8番 「悲愴」 - 第2楽章[ナクソス・クラシック・キュレーション #切ない]
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