羽根沢温泉近く、山形県鮭川村曲川字小杉という場所には「トトロの木」と呼ばれる、推定1000年の神代杉があります。
何も目印のない山間の場所ですが、要所要所に「トトロの木」を示す可愛い看板があって、迷うことなく辿りつくことができました。
駐車場には、トイレも完備され、展望台もありました。
この展望台の決まった位置からみる神代杉が「トトロ」に見えるそうなのですが・・・
あれ?
トトロの耳が3つになっているではありませんか???
第一印象「トトロ」な感じではありませんでした。
この看板が示すかつての神代杉は、確かに「トトロ」な感じですね。
「夫婦杉」とも呼ばれ、この木の下で手をつないで休めば子宝にめぐまれるという伝説も残るご神木で、根元には祠が設けられているそうです。
いつもそこにある物に対して見慣れてしまうという人の習性から、その価値に対して何の感動も喜びも疑問も不思議も感じない、そんな日常生活を送ってしまいがちです。与えられた時間をひとつひとつつぶさに観察すると、見えてくる何か・・・ この場所がトトロか否かというのが重要ではなくて、この神代杉(夫婦杉)を眺めて「トトロだ!」って感じた方がおられたことで、この場所の素晴らしさが多くの方の心を癒したり、喜ばせたことが凄いと思えました。