写経会に寺院に通うようになってから2年半くらい経ちます。
隔月で密教寺院と、毎月禅宗の寺院でふたつ。
最後の最後は、どちらかの寺院に入ることだけは決めています。
さて、密教寺院でのお写経は、なぞりの写経用紙に筆ペン書きで、輪袈裟を身に着け、持っていれば数珠も準備し、時間に関しても厳しいです。
一方、禅宗寺院では写経用紙が数種類もあり、観音経、十句観音経、白隠禅師の教えのなぞり、写仏など、いろいろなものが用意されており、筆ペンも数種類から選べ、筆や硯も自由に使ってよいことになっています。
時間の許す限り、どれを何枚写してもよく、始まる時間は本堂でお経を唱えるので決まっていますが、終わる時間は各自自由です。
写経の後には、座禅の時間も用意されていて、内観できる時間が持てるのも、禅宗ならではの、素晴らしいところです。
全く異なる写経会ですから、やり終えた時の気持ちが、それぞれ違います。
どちらが向いているのか自分らしく居られるのか、いつも考えるのですが、いまだに答えにたどり着いていません。
気持ちがスッキリする、しゃっきりする、というのは、ふたつとも共通するところだと思います。
今月は禅宗寺院の写経会で、3・11のご供養のために写経しました。
いつもは墨を摩り、筆書きで写経二巻、もしくは写経1巻に観音経を納めるのですが、今回は写経1巻だけにして、初めての写仏にチャレンジしてみました。
お手本の写仏の上に書道用の半紙をのせ、クリップで動かないように止めて写します。
細かいところは最後にして、大まかな輪郭から始め、時間があれば細かいところを書くのが完成できるコツなのだそうです。
完成まで、ジャスト1時間。
気持ちとしては、あっという間でした。
ひたすら何も考えずに夢中に写した、という感じです。
はじめての写仏で始めは緊張しましたが、とても楽しめたし、充足感もありました。
今、世界中が新コロナで大変なことになっていますが、一日も早く平和な時間が戻ってくることを祈るばかりです。
合掌
追記:写経会は宗派にかかわらず、寺院それぞれにより詳細の内容は異なります。
写経に興味のある方、写仏に興味のある方、体験してみたい、始めてみたいという方は、あらかじめ寺院にお問合せ頂き、詳細をご確認下さい。
お電話で寺院にお問合せするのに少し緊張するかもしれませんが、やさしく教えてくださるはずですよ。
そこから「ご縁」が繋がっていきます。