山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

高野山 奥の院

2017年12月08日 | 神社・仏閣

宿泊した金剛三昧院を朝出発。

8kgのリュックをどうしようか迷いましたが、背負って奥の院に向かうことにしました。

四国遍路も3回目ですが、なかなか荷物の重さが軽くならないのですね。

執着の重さなのか、私の背負っている何かの重さなのか・・・そんなことを考え、荷の重みを受容れながら歩きます。

高野山奥の院は2回目のおまいりとなります。

この高野山はパワースポットだと私は思うのですが、今回の旅では奥の院でゆっくりする時間がありません。

理由は2つ。

京都などの紅葉シーズン、繋げれば4連休とハイシーズンのため、伊丹空港発の航空券がとれなかったのです。

(ANAやJALの株主優待券があれば取れたのですが)。

それで、関空のpeachは空席があったのですが、不思議なほど割高だったためやめにしました。

そこであまり利用されない空港を考え、神戸空港発のskymarkに決めました。

二つ目は、高野山 極楽橋から橋本駅までの南海鉄道線が土砂崩れで、バスでのピストン輸送になっているため、電車だと数分のところが、バス待ち+バス移動で最大2時間以上もかかってしまうためです。

急ぎ足ですが、ちらちら見ながら・・・

やっぱり高野山はすごいパワーがある場所だと感じます。

奥の院から先は、一切撮影禁止エリアです。

弘法大師さまに般若心経をささげ、2回目の四国遍路では1番から88番さん、今回の四国遍路では1番さんから23番さんを無事成し遂げたことに感謝し、しばらくそこで時間を過ごしました。

 

奥の院を後にして、納経場で納経と白衣を出すとお母さんが「そのお軸は?もうすんどるの?」と聞かれ、ハッとしました。

「言われなかったら忘れていました。これが一番大事だったのです」と私。

いや本当に、助けられました。

しかも高野山で表装して頂けるお店も紹介して下さいました。

お軸を持って来る時、空港で中身の確認があったりして、とても不快な思いをしたので、高野山で表装するのが一番理想的と考えていたところでした。

紹介された「中の橋駐車場」からすぐの、「法徳堂」さんへ。

 

表装となると、ピンキリなのですね。

昔、私は着物を好んで買っていた時期があるので、良いものが判ってしまうのがネックです。

その場で、いいな~と直感で思う表装は13万以上はしました。

迷います。

そんな時、このお軸は私にとってどんなもの(存在)か、どうあれば永く大事にできるかと考えます。

着物だって、お軸だって、お金を賭けようとしたらキリがないものです。

 

一番安いのはやめよう。

キラキラや、赤はやめよう。

私が巡った結果にこのお軸があるのなら、個性的なものが好み。

自宅の床の間の壁紙は、淡いクリーム色だから、落ち着いた色が合うかも?

 

そう考えて、茶というか落ちついた金というかそれを手にすると、

「お寺さんでもこの柄はちょっと良いものに使うことが多いですよ。縁起の良い模様です」ということで即決!

もう一つその内側の生地を決めなければならないのですが、それは着物でいうところの帯のようなものだと思いました。

雰囲気を締める、緩ます、ぼかす、そんな役割を持っていて、とても重要と感じました。

 

直感で「青」!

畳の縁みたいな第一印象があって、違うのが良かったのですが、「青」はこれしかないそうで、この柄を畳と思わなければ、かなり個性的で、もしかしたら粋になるかも?

それで決定!

たった10分で決めてしまったので、お店の方も驚き。

 

その後、後悔したかと疑問に思う方もおられると思うのですが、私はジワジワとこれを選んだ満足感が心に拡がってきましたよ。

思えば、その日の朝金剛三昧院の朝のお勤めで、弘法大師が高野山に入定した時、茶色のような衣をまとっていて、毎年衣替えの時は薄茶のような衣に仕立てるとお聞きしました。

そうして空海という名の通り、空と海の青。

私の表装のチョィスは、総じて弘法大師さんも好きなお色だと。

それならば、正月にこのお軸を床の間に掲げ、皆でお祝いしたら、とても高徳がありそうな・・・

その時が楽しみですね。

88箇所の四国巡礼に、高野山おまいり。

いろんな思い出と共に、これで2回目の四国遍路が完結しました。

お礼参りの意味合いから、白衣と納経帳は両親に捧げます。

新年の1日は床の間に四国のお軸を掲げ、良い感じのおせちを取り寄せ、床の間のお部屋で食事を頂きながら、両親に感謝の意を込めて納経帳と白衣をプレゼントしたいと思います。

母親は納経帳が欲しいと言っていたけど、父親が白衣は要らなくて納経帳が欲しいと言ったらどうしよう?とハラハラしますが・・・。

 

四国遍路してみてあらためて思うのですね。

この巡礼を頑張ることができる健康な体を両親から授かって感謝したいと。

そうして、ひとりで巡礼に行く私を見守ってくれる家族があることの素敵を。

四国遍路を通して、自分に真っ向から向き合おうとする、自分の勇気に。

有給休暇を頂き、旅ができる環境のお仕事があることに。

そうして、優しい方々に恵まれすぎなほどの私の人生は、とても幸せなものであると。

 

感謝。

合掌。

 

 

 

 


高野山 金剛三昧院 宿坊

2017年12月07日 | ホテル・宿

2017年11月現在、高野山行きの鉄道を利用できるのは「橋本駅」迄で、その先は極楽駅までのシャトルバスを利用するしかありません。

今年夏の台風の到来により、南海電鉄の路線が土砂災害にあい、2駅が利用できない状況になってしまったそうです。

しかも簡単に復旧できるようなものではなく、地元の方が言っておられるには、6月くらいまでは時間がかかるのではないかと。

橋本駅に到着するとトイレを済ませる時間位の間少し待って、バスは8人をのせて出発。

どんなに遅くても16時には奥の院をおまいりできる予定は完全アウト。

極楽橋までは、1時間半弱かかって到着。

宿に着いた時には、日が暮れてしまっていました。

今夜の宿は、金剛三昧院さん。

宿坊さんのホームページから9月に予約したのですが、到着してみると、対応があまりにもお客の心に寄り添わないものだったので、ガッカリしました。

朝のお勤めの時間を告げられ、おかしいな?間違っているのでは?と思い、念のため翌朝早めに本堂に行くと、言われた時間に行っていたら間に合わなかった。

阿字観と写経ができる宿坊ということでチョイスしたのに、阿字観はご住職さんの都合でできません、と。

写経は夕食後、お坊さんが私の部屋に訪れ、やり方を説明するだけで、あとは自分の部屋で自由に写経するのだとか。

阿字観は開催されないならわかった時点で連絡が欲しいと思うし、写経は写経部屋でするものだと思っていたので、なにか的外れな感じ。

さらに夕食はお部屋だったと思って予約したはずなのに、その日の状況によって大部屋にもなるそうで、その日は大部屋とのこと。

まさにまさにミスマッチ!

庭園には天然記念物の石楠花。

花の咲く頃は、見応えがありそうですね。

国宝の多宝塔

お部屋

お接待

おふだと一筆箋

洗面所は改装されたばかりのようで、気の香りがしていました。

お部屋の鍵は頂くことはできませんでした。

内鍵のみです。 

男女別のお風呂に行ってみましょう♪

脱衣所

今年7月から新しい浴室に改装されたそうです。

6人入ったら不快指数があがるであろうと思う程度の広さの浴槽。

大広間での夕食。

日本人は私しかいないと感じました。

皆海外の方々が、周りをキョロキョロしながら、なぜか同じグループでも無言で食事。

なんか異様な感じがして、この空気感もおひとりの食事シーンでは変えることができず、疲れました。

食事内容も、これといった印象のものはなく、好きなものもなく、黒豆なんてどうでもいいものが結構量があったりしてね。

全て冷たいの。

美味しいって感じるにも、何かコツがあるのかな?

重要文化財の大広間の襖絵

室町時代中期(1400年代)に活躍した小栗宗丹(おぐり・そうたん)が描いたもので、金地著色梅花雉子図(こんぢちゃくしょくばいかきじず)と言われる図柄が描かれているそうです。

大広間の襖と壁面をあわせ、14面が重要文化財に指定。

朝のお勤めが終わり、朝食会場へ。

がんもどきがメインのおかずですね。

がんもどきと向き合う、この時間が私にとっては苦痛です。

ここできちんと食べておかないと夕方まで食事の時間がないスケジュールだけど、このおかずを頂くくらいなら、空腹を我慢することのほうがまだましと思えてきました。

 

私の下調べも甘かったんですね。

前回宿泊した、高野山での二つの宿坊が良かったから。

金剛三昧院さんでは高野山関連に3つの国宝認定書があるそうですが、ひとつは高野山奥の院、もう一つは地域自治体に、もうひとつはこの金剛三昧院さんで保管されているそうです。

そういう意味では、宿坊に宿泊する価値は高いと思います。

あとは、何かのタイミングと個人の嗜好(好み)だと思います。

 


南海フェリー 徳島港→和歌山港

2017年12月06日 | ドライブ

徳島中央のオリックスレンタカーさんに車を返却し、徳島港までの無料送迎サービスを利用して、徳島港に着きました。

南海フェリー。

11時ジャストのフェリー利用。

私のフェリー最後は、青森函館間で、思い出せば10年ぶりの船旅。

わ~、なんかときめくぅ☆

 

窓口で「好きっぷ」(2000円)購入。

「どこへ行かれますか?」

「高野山です」

じゃ、こういうルートで・・・と窓口の方が丁寧に説明して下さいました。

この2000円でなんと!南海フェリー+南海電鉄をその日中、利用できるので、高野山に行っても、難波で降りても2000円!

例えば徳島駅から阪神バスで難波に行くと3,700円もするので、フェリーのほうが激安なのです!

フェリー内には自販機やカップめん自販機もありました。 

フェリー内はイス席、テーブルのあるカフェ風席、ゴロンと横になれるカーペット席があります。

カフェ風席は満席で、カーペット席はスペースかない状況でした。

カーペット席では、もう横になっている方も多くおられました。

私はイス席へ。

さらに料金を追加すれば、ソファー席もあるようです。

入場時間からしばらくは売店が開いています。

フェリーでお弁当を食べたことがないので、お弁当を買ってみました。

「四あ和せ弁当」(500円)

赤ウインナーなんて、すごくすごく懐かしいです!

想像していたよりは、美味しかったです。

ご飯の味が東北のお米と違う感じが新鮮だし、挽肉の味付けも東北とは違い、甘さ、しょっぱさ、酸味とバランスが整っていて、この価格ならお得感あります。

外に出てみました。

11月ですから、デッキにおられる方は少ないですが、盛夏ならデッキで新鮮な風を感じながら過ごしてみたいと思うほど、さまざまな雰囲気の席がありました。

海がキラキラ輝いていて、それはそれは素晴らしい時間でした。

まさに空と海です。

幸福感に満たされて、胸がいっぱいになりました。

 

船旅、最高♪


四国遍路 徳島3日目

2017年12月05日 | 神社・仏閣

6番安楽寺さんには朝のお勤めがないので、朝の出発はスムーズでした。

昨晩テーブルが近かった女性のひとり遍路さんが、昨晩の食事の席で私の話を聞いて、考えることが増え、夜眠れなくなってしまったとのこと。

朝食を頂きながらそんな話を聞いてあげ、私たち二人が宿坊の最後の出発となりました。

私も今までさまざまな経験のあるお遍路さんたちから、宿坊や民宿などで、たくさんの話や経験談を聞き、刺激や影響を受けてこそ、今の自分のスタンスがあると感じています。

そういう情報交換などをしたり、励まし合ったり、認め合ったり、尊敬し合い刺激し合えるのが宿坊やお遍路民宿を利用するメリットだと思います。

一方、ビジネスホテルは、時間の拘束もなく気楽で、好きなものを買って自分の予算で何もかもできるところがメリットでもあります。

ですが、一日読経してまわり人との会話もないと、その日の行動を振り返ることもなく、そんな日々を続けていくと、どんどん心が痩せていくというか・・・私はそんな気がしています。

3番金泉寺

2番極楽寺

1番霊山寺

霊山寺に鳩が来ていました! 

3週目の徳島。

無事、徳島ひとつも外すことなく打つことができました。

できたてのやけどの痛みに耐えながらでしたが、お遍路中には不思議と痛みも消え失せ、本当に幸せなお寺まいりでした。

今回部分的に逆回りしたり、独特なルートでお遍路しましたが、それはそれで3回目なので新鮮な感覚を私自身は感じることができ、良かったと思っています。

いつもと同じという行動パターンが好きな人もいるし、いつもと同じでは面白味がないと思うタイプあります。

私は後者で、できるだけ同じことを行うにも、全く違う観点でコトを計画していきたいと思うタイプなんですね。

今までANA、JALしか乗ったことがないから、今回peachやskymarkを利用してみることで、関空や神戸空港も知ることができる。

そういうことによって、関空から徳島への空港リムジンバスや神戸スカイライナーを体験できる。

前回はなんばに前泊し、なんば駅から高野山に電車で向かいましたが、今回は、徳島港から和歌山港を経て、船と電車で高野山に向かいます。

四国遍路3周目なのに初めてのような、新鮮な感覚です。

 

納経場のおかあさんたち、おとうさんたち、徳島で優しい声をかけてくれた皆様に、心より感謝、御礼申し上げます。

徳島では本当に幸せな時間を過ごしました。

感謝しかありません。

合掌


四国遍路6番 温泉山 安楽寺宿坊

2017年12月04日 | ホテル・宿

6番安楽寺さんに到着した時には17時を過ぎてしまっていました。

1番から車で回ったら、安楽寺さんは1日目で泊るルート上にはならないのです。

その日1番さんから歩き遍路でスタートしたら、もしかして宿泊先になるかも、そんな位置だと思います。

今回のレンタカー遍路では、どうしても「安楽寺」に泊ることを前提に、今回は徳島遍路を計画してみました。

宿坊は改装されたばかりのようで綺麗。

まずはご住職さまより、直接ご対応いただきました。

安楽寺さんはチェックインの夕刻のお勤めが18時からあり、そのお勤めの際、お寺様のお接待で、ご供養やご祈祷をして頂けるのだとか。

そのために添え木などや願い札に、事前に書き込む作業をしなければなりません。

住職さまが傍で見守ってくれ、解らないことがあればそこで教えて下さるので安心です。

2階のお部屋に案内されました。

廊下に専用の洗面台がありました。 

お部屋。

テレビもあります。

お菓子。 

お部屋に掲げてあった額縁。

チェックインが遅かった私は、お部屋に入ると間もなく、館内放送により、本堂での夕方のお勤めとなりました。

結果、読経するだけではなく、その後のお接待がサプライズ、かつ今までのお寺の概念を変えるほどの体験的なお勤めでした!

ご本尊様の後ろにお部屋があって水の流れがあり、そこで灯籠流しのようにお蝋燭を流したり、先祖への供養を書き添えた常緑樹を好きなお仏像の前にささげたり、自分で護摩木をくべたり、お寺アトラクションみたいな刺激的かつ神聖な体験をすることができました。

いくつかの宿坊を利用したことはありますが、こんな体験は初めてで、印象に強く残りました。

安楽寺さんの宿坊を選んで、本当に良かったと思いました。

温泉山ですから、温泉の大浴場に行ってみましょう♪ 

清潔感あります♪

浴槽はふたつですが、大きい浴槽はその日は使えませんでした。

小さいほうの浴槽は3人入ったらキツキツに感じる大きさです。

入浴した感じの湯ざわりはとても柔らかくて、長湯できるような刺激の少ないお湯でした。

夜のお勤めの後は、夕食会場へ。

天婦羅が冷めていて残念でした。

温かいのは、お吸い物だけ。

ある程度の人数が集まったので今回は温泉利用ができ、朝食もご用意ができることになったと、早期予約の方には事前にご連絡があったそうです。

予約時点では、たとえ宿泊者がひとりても、夕刻のご供養(お接待)は行うと確約されたそうです。

素晴らしい志の宿坊と感じました。

お遍路さんの意向に、寄り添っておられるし、今後もしも世界遺産にお四国のお遍路が認定されたならば、外国の方々にも愛されるお寺になることと感じました。

朝はお勤めなしで、朝食会場は同じです。

私は持参した「ゆかり」でご飯を頂きました。

がんもどきを見ると、私はため息がでてしまいます。

さわやかな朝に、お蝋燭やお線香を手向け読経すると、心が清々しく満ち満ちてくるような気がしました。

合掌