友人から「今回のコンサートについて書いてないけど」とケイタイにメールが入っていました。また、昨日は別の知人からも同じ内容のメールがPCに入りました。
(チェックされてるんですね、フフ)
いつもなら直後に記録を兼ねてここに記しておくところですが、練習の終盤で最低最悪の雰囲気になり、休団者、退団者が出てもおかしくない状態になったコンサートのことなど書き留めないでおこうと思っていたのです。
ところがいつもチケットを買ってくださるご夫妻(オーディオルームを作っていらっしゃるくらい音楽好き人間)から、初めての批判を頂戴しましたので、そのことだけは書いておこうと思います。
「プライベートな感情を持ち込まれては迷惑、あんな話しは余計、あの衣装は客に失礼、そういう事情なら、いっそ演奏を辞退した方が潔い」という内容でした。
その曲を聴きながら、素敵な思い出に浸りたい方がいらっしゃるかもしれないし、初めて聴く方には、真っ新な気持ちで聴いて頂きたいと思う。時代背景や作曲者の思いなどの予備知識は必要でもそれ以外の先入観は要らない。
悲しい曲を演奏しているときには、奏者の私生活がルンルンでも、それを間違っても出さないでしょう。
プライベートな出来事をわざわざ知らせた上で聴かせるのはこちら側の傲慢でしかないと思い、私もステージ上で、イヤ~な気分になっていました。
今回のソリストの衣装はそういう事情なので「黒」と事前に聞いていました。シックな黒いドレスも素敵ではないかと、楽しみにしていたら「????」でした。
入場者数は満席に近く、今回から料金を倍にした当日券の売れ行きも好調だったようですが、客数と演奏内容は比例しません。
ここに書けない一連の出来事(表面化しなかったことも含め)で、完全に演奏意欲を失ったコンサート。
今回は木管前列が山台に乗らない形になり(それも何かの作用?)、2ndヴァイオリンに隠れる位置に座れたのが唯一の幸い、正直言って、ただ音を出して早く終わればいいと思っていた自分としては、最低のコンサート。
そういう意味では理由がどうあれ、私が一番誰に対しても失礼な奏者になってしまった。