選:高橋源一郎・内田樹
イースト・プレス
2、3年前からのツンドクでした。
なので、続編が出ているかも。
決まったテーマに沿って、採用された1000文字以内の投稿文。
読書は導眠剤の役割が多い中、これは読み始めるとますます眠れなくなります。
真夜中に響く クックックッ。
テーマを羅列しますね。
戻ってくるはずがないのに、戻ってきた話
犬と猫の話
あとからぞっとした話
空に浮かんでいたものの話
変な機械の話
おばあさんの話
私が会ったなかで、いちばん粗忽な人の話
そっくりな人の話
マジックナンバーの話
ばったり会った話
私が会った中で、いちばん物忘れのはげしい人の話
予知した話
終電車の話
壮絶にまずい食べ物の話
私が会った中で、いちばんカラフルな人生を送った人の話
あの人、高貴な方だったのね、という話
私が会ったなかで、いちばん酔っ払っていた人の話
今年いちばん、嘘みたいだった話
大見出しだけでそそられるでしょう?
心に残った話で一番短いものをひとつ。
テーマ、おばあさんの話から。
モガといわれた女
近所においしい洋食屋ができたと言い出したので「店の名は?」と聞くと「オペン」と答えた。場所的に近かったのでいってみると店の名はまったく違った。
ばあさんは「OPEN」の札を店の看板だと思っていた。 東京都 伊達直斗