めぐまれた体からの速球とスライダーは評論家諸氏から「将来の大物候補」とよくいわれる。今年はその天性の素質を生かす時だ。昨年9月27日、杉山が初めて一軍ベンチに入った日、長男一成ちゃんが誕生した。その子のためにも・・・。
ニックネームがグレート登記。小さいが、無類のタフガイ。そのダイナミックな投法は、「村山二世」といわれ、ノンプロ時代、黒獅子旗を手中にした本格派。西本監督もマウンド度胸に舌をまく心臓男。
東海大相模の原(現在東海大4年生)を三振に打ちとった力は超高校級。鈴木二世といわれてドラフト一位で入団。勝負球はストレートだが、シュート、スライダー、カーブと球種は豊富。持ち前の直球に威力がよみがえれば二軍脱出近し。
高校時代から技巧派投手でならし、インコースに切れ込むシュートは抜群。愛称はサブといい、ことしで球友寮の寮生代表三年目。チームメイトの信頼度は厚い。ピッチングにもその責任感の強さが出れば言うことなし。課題の制球難に力を注いでいる。
変則的な投法で重い球質を誇る。昨年オープン戦で打ち込まれ挫折したが、「いい勉強になった」と巻土重来を期している。近鉄・岡田とは同期で、ライバル視している。
力不足であるが、練習熱心で、性格は素直である。練習は好きでがまん強い。どんなにしごかれても平気な顔をしているような、芯の強さを持っているが、どこまで力不足を解消するか-。
ラインズ三人目の左腕投手。強い手首と柔らかい体、背が長く天恵的なものを持っている。真上から投げる球のスピードは相当なもので期待される新人だ。卒業試験のため出遅れたが間もなくデビューしそう。
市橋(近鉄)ノーヒットノーラン
「フォームも固まりよくなったと思ったら、あの快挙、自信をつけただろう」市橋(近鉄)が広島を相手にウエスタン・リーグが七人目のノーヒット・ノーランを記録、島田二軍コーチ、北川二軍ピッチング・コーチはわがことのように喜んだ。上手投げから横手投げに変えたのは昨秋からだが、カーブ、シュートの変化球のキレがよくなった。肝心なストレートのキレがよくなれば、一軍入りも夢ではない。
「フォームも固まりよくなったと思ったら、あの快挙、自信をつけただろう」市橋(近鉄)が広島を相手にウエスタン・リーグが七人目のノーヒット・ノーランを記録、島田二軍コーチ、北川二軍ピッチング・コーチはわがことのように喜んだ。上手投げから横手投げに変えたのは昨秋からだが、カーブ、シュートの変化球のキレがよくなった。肝心なストレートのキレがよくなれば、一軍入りも夢ではない。
田尻投手巨人で再出発
昨年の暮れ、ヤクルトを自由契約になった田尻茂敏投手(22)が、巨人で再出発のスタートを切る。一日に巨人入りが内定したもの。田尻は熊本第一工からプロ入りして五年目。昨年はイースタンで十一試合に登板、三勝五敗の成績だったが、一昨年は三十三試合(最多)に出場、十二勝をあげ、山内(巨人、十四勝)につぐ勝ち星を上げて一躍注目を集めた。シュート、カーブの制球力はいいが、175センチ、65㌔と投手としては体が小さく、スタミナのないのが難。しかし巨人での再出発に田尻は意欲的。「ヤクルトで四年間学んで身につけたものを巨人でさらに磨きをかけるつもり。一生懸命やって一から出直します」こう語る田尻には一昨年当時の闘志を忘れずに頑張って欲しいものだ。
昨年の暮れ、ヤクルトを自由契約になった田尻茂敏投手(22)が、巨人で再出発のスタートを切る。一日に巨人入りが内定したもの。田尻は熊本第一工からプロ入りして五年目。昨年はイースタンで十一試合に登板、三勝五敗の成績だったが、一昨年は三十三試合(最多)に出場、十二勝をあげ、山内(巨人、十四勝)につぐ勝ち星を上げて一躍注目を集めた。シュート、カーブの制球力はいいが、175センチ、65㌔と投手としては体が小さく、スタミナのないのが難。しかし巨人での再出発に田尻は意欲的。「ヤクルトで四年間学んで身につけたものを巨人でさらに磨きをかけるつもり。一生懸命やって一から出直します」こう語る田尻には一昨年当時の闘志を忘れずに頑張って欲しいものだ。
二年生のホープ、背番号もいい番号をもらった。本格派だけに一日も早く第一線に登場してくるのを、幹部も心待ちにしている。スイフト、カーブとも、もうふとつ鋭さを加えることが今シーズンの課題。短気だが、マウンド度胸はいい。
水谷実、谷、秋元の三人は競争相手。昨シーズンはこの水谷実がヒノキ舞台登場のチャンスを一番早くつかんだ。さて今シーズンのせり合いは、どんな結果を生むか。横手から、スライダーなどくせのあるタマを投げる。球威はあとひと息。
昨年入団。球の速さでは若手のなかで群を抜いているが、コントロールが課題。するどいカーブがあるので、きっかけさえつかめば、一軍入りも夢ではない。好きな言葉は「合理性」これがピッチングに生かされれば申し分ない。
数少ない左腕。期待されながら四年目を迎え、今年こそはと意気にもえている。長身から投げ下ろす速球が梶本二世といわれるように、これからの手腕に関心がもたれている選手である。性格の明るさとともに、あふれるファイトに頼もしさがみなぎる。趣味は「車」好きな色はブルー。
ぎこちないフォームのサイドスローの球は重くて変化があり、実戦向き。足立、山田と絶好の手本があるので両投手の技術をマスターすれば、すぐ戦力として期待できる新人。ひょうきんなところは素直さでカバーされて好感がもたれる。一にも二にも努力と張切る姿は将来が楽しみ。