早大入学後三年間下積みを続け、四年の春、二勝一敗、防御率0.73で一位となり、秋、2勝3敗、防御率1.07で二位となる。とくに秋の対東大戦で一番から九番まで、連続三振奪取連盟新記録を樹立、一躍脚光を浴びた。上背はそれほどないが、サイドからの速球はスピードがあり、シュートの切れ、制球力が素晴らしい。ただ変化球は角度にやや甘さがあり、晩年型ではあるが、今後の活躍が楽しみな投手である。しかも神宮球場が活躍の場であったことは、ヤクルトにとってはたのもしい。
上手投本格派、サッポロビール入社、翌年にはエース格となり、四十五年度都市対抗に出場、四回戦まで進出したが、三菱神戸に4-3で惜敗した。やや立ち上がりは悪いが、柔軟なバネのある腰、上手からの外角低目にきまる直球が良い。スピードボールを主体としてビシビシ投げ込んでいくタイプだが、変化球の制球力はやや甘い。しかし、腕の振りがシャープなので今後の成長はじゅうぶんみこまれる。
稲尾監督困らす若手
オープン戦になってから西鉄投手陣の弱体が目立ち、稲尾監督も頭をかかえている。大分県日田市の大洋戦でも秋葉-岡村-古屋という若手の期待どころがさんざん打ち込まれて惨敗した。この試合の三番手古屋は九州産大から、ことし入団したばかり。二回投げて六安打を喫して自責点四と期待を裏切った。下手からのシンカーも威力がなく、力を出し切れなかったが、このショックが尾を引けばどういうことになるか--。
オープン戦になってから西鉄投手陣の弱体が目立ち、稲尾監督も頭をかかえている。大分県日田市の大洋戦でも秋葉-岡村-古屋という若手の期待どころがさんざん打ち込まれて惨敗した。この試合の三番手古屋は九州産大から、ことし入団したばかり。二回投げて六安打を喫して自責点四と期待を裏切った。下手からのシンカーも威力がなく、力を出し切れなかったが、このショックが尾を引けばどういうことになるか--。
昨年、特別のテスト入団。社会人野球があきたらず好きなライオンズに飛び込んだ。左腕だけに貴重な投手だが、いま一つスピードがない。まず球威をつけること。
一宮商から愛工大に入学、一年生からエースとなり、愛知六大学二部の愛工大を一部に昇格させる原動力となり、昇格直後、榎本投手を持つ中京大を破り、愛知六大学に成田旋風を起こしたことがある。サイドからの速球とくに内角シュート、外角ナックル式の落ちる球は見るべきものがあり、制球力も良い。
高校時代はチームが弱かったため、中央に進めることができなかったが、上手からの荒れ球は球速があり、高く評価されていた。たまたま、夏の予選で日通稲葉監督の眼にとまり入社したが、当時の日通には、金田、田中の好投手がいて登板の機会に恵まれなかった。しかし、前二者のプロ入りにともない、闘志を燃やしめきめきと上達、昨年からエースの座におどり出た。長身からの速球は社会人球界では一、二を争うまでに成長、プロスカウトの眼を引くようになった。上手からの角度ある内外角のシュート、変化球も内角大小二種類があり、制球力に多少の不安があるが、下半身を鍛えればまだまだ球速球威の出るタイプしかも、左大型投手のいないヤクルト陣にあって、即戦力となり、将来の投手陣を背負って立つであろうと思われる有望大型左腕投手である。
高校一年生の時からエースとして活躍してきた。これといった特別の記録は残していないが、将来性のある本格派投手。時間をかけてみっちり磨きをかけている。
46年度のドラフト第二位。昨年まで札幌鉄道に在籍し、ドラフトの期限切れ前に入団した新人。オーソドックスなタイプで速球を武器とする本格派投手。即戦力として期待されている。スカイブルーが好きという「克己」の人。
未完の大器として終るかどうか。岐路に立っている今シーズンである。生まれながらの恵まれたからだと球威を生かしきっていない。打者の手元で小さく鋭く変化するスライダーという武器をもちながら、低迷しているのは、やはり精神的なものである。
ひと口でいえば平凡。シュート、カーブのコントロールはいいが、タマの威力にいまひとつ欠ける。スピードも手頃で、バッティング投手の域を脱出できない。まずはストレートになんとかスピードを加えることが先決。そうしないとこのまま終る。
43年度千葉県選抜で比国に遠征し最高殊勲選手、また高校時代ノーヒット・ノーランを二回した本格派。切れのいいピッチングで、若い投手陣の中からまっさきに飛び出してきそうだ。
自衛隊からプロ入りした変り種。もともと投手だがバッティングがよく、昨秋から打力を生かすことに専念している。ことしはじめ体をこわしたが、徐々ながら力をあげている。
昭和25年 4月25日生
昨秋テストで入団した。球足が早くスピードに富む。ただコントロールがいま一つで、これが課題。「速球派になりたい」と本人も第二の外木場をめざしている。
昨秋テストで入団した。球足が早くスピードに富む。ただコントロールがいま一つで、これが課題。「速球派になりたい」と本人も第二の外木場をめざしている。