プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

吉村元富

2012-03-01 19:51:36 | 日記
ジュニア・オールスター
1984年・7月20日「大阪球場」
全イースタン100000010・2
全ウエスタン00003001・・4
勝ち・中西「阪神」・・負け・鈴木孝「西武」・・本塁打・小松崎

吉村選手・・2番センターでスタメン4打数2安打2打点

「ノーマーク」吉村・大殊勲・・・勝負強さ発揮、ドラフト外4年生
・「南海の吉村?それ、だあれ」そんな声が聞こえてくる。聞こえて当然。本人だって「まさかボクが・・・」と思っていたし、もっとさかのぼれば「まさかプロ野球選手になれるとは」と思っていたぐらいなんだから。でも、ゼロが6つ並んだ百万円のプレートを掲げているのはまぎれもなく吉村だった。MVP・・・実行委員会の決定ははっきりしていた。「逆転打だったからです」4打数4安打の中日の藤王がMVPの最有力、というウワサも出たが、0-1で迎えた5回、1死1,3塁で右翼線へ逆転3塁打を放った吉村の一打は、最後まで価値を失わず、昨年の畠山に続く南海勢からの受賞となった。「ピンとこないんですよ。気持ちはレフトスタンドに行ってたのに、内角のストレートを打ち損なってライト線。ラッキーのひとことですよ」表彰式が終わってベンチで報道陣に囲まれても、晴れがましいそぶりは小指の先ほどもない。56年、ドラフト外で中京高から入団。実家の自動車整備工場で働くつもりだったが、たった一つ声をかけてくれた南海のユニフォームを着るようになって4年目。昨年のシーズン最後、わずか3試合だけ一軍でプレーし、初安打が本塁打になったことが唯一の自慢。今季は「勝負強さを買って」小池二軍監督・・・とファームの開幕からずっと3番を打ち続け、打率313の26打点。「このMVPを励みにしてもっと力をつけてほしい」テレビ解説を終えグランドに降りてきた穴吹監督にしっかりと肩を抱かれても、吉村はまだ信じられない顔つきだった。


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