プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

門岡信行

2018-01-28 22:54:51 | 日記
1962年

阪神最後の打者、遠井を三ゴロに打ち取ると、マウンドをおりる門岡に濃人監督がベンチからかけ足でとんできて握手。当の門岡以上に濃人監督のほうがよほどうれしそうだ。ベンチ前で高木時を相手に軽く肩ならしのピッチング。それがすむとふだんはあまり感情を顔に現さない門岡の顔が笑いでいっぱいになった。
ー代わりバナに少し打たれたが・・・。
「五回は投球が高めのコースにはいったのでいけなかったです」
ー武器にしたタマは?
「シュートです。江藤さんのサインどおりに投げました。だからカーブはいつもより少なかったです」
ーからだが最近大きくなったのでは・・・。
「3㌔ほどふえて、いまの体重は76㌔ぐらいです」
ー肩の荷がおりたろう?
「ええ、まあね。フフフ・・・」
江藤は「シュートがとても速かったのできょうはこれでいこう」と思ったのだという。五月二日相手も同じ阪神との五回戦で九回一死まで好投、初勝利を目の前にしながら逆転負けしておあずけを食ったが、こんどこそしっかり握ることができた。金のタマゴどうした?といわれ続けた門岡はこれで気分的にも楽になったはず。「きょうは最初から門岡のリリーフを予定していた。これでこんご自信をつけて投げてくるだろう」と濃人監督も手放しの喜び方だった。

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