プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

松谷栄司

2019-12-30 08:07:58 | 日記
1963年

高校球界の好投手五指にはいる北海高のエース松谷栄司投手(17)=1㍍79、78㌔、左投げ左打ち=は巨人、阪神、大毎、東映、阪急、国鉄、西鉄の七球団から勧誘されていたが、このほど東映入団が決定した。

夏の甲子園大会が終わったときは阪急説が流布された。松谷選手の実兄吉郎氏(27)=防衛庁松戸自衛隊勤務=と阪急の前技術顧問の大下弘氏が顔見知りのところから、父親作太郎氏には丸尾スカウトが熱心に勧誘し、一時は松谷選手も大分傾いたようだ。このため他球団も手を引く結果となったが甲子園の対久留米商戦を見た東映塚本スカウトが、春から著しい進歩に目をつけ、帰京したあとの八月二十九日の補強会議のとき推薦。了承を得ると荒井スカウトが担当し積極的に乗り出したもの。この東映攻勢に松谷選手の気持ちも変わり、吉郎氏から最有力視されていた阪急に断りの手紙が届き、阪急は脱落してしまった。他球団もこの間げきをつき交渉を再開したものの、最後まで食い下がった西鉄の首脳陣が「どうやら東映の牙線はくずせそうもない」と語っているところから、東映入団は堅く、東映の逆転勝ちとなったものである。

松谷栄司投手略歴 体はやや堅いが、将来性のあるサウスポー。静内高一年生の九月、北海高の強さに魅力を感じ転向したほどの野球の虫、今春の選抜大会では御所工に6本の長打を含む11安打を浴び、11点をとられる期待はずれのピッチングでスカウト連をがっかりさせた。ところが夏の大会では予選で室蘭栄高相手に完全試合を演じるまでに成長。1㍍79、78㌔の恵まれた体格からのストレートはすばらしい威力を発揮。対久留米商戦の五回二盗の際左足上骨を骨折するまで14回投げて自責点1の好投を見せていた。現在は足の負傷もなおっている。

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