屋台方式

2001年05月13日 | テレビ

昨日(5/12)のNHKスペシャル
「常識の壁を打ちやぶれ」を観た。

これまで倒産寸前の企業を黒字経営に転換させた
山田日登志氏が、鳥取三洋の工場改革をした。
従来のベルトコンベア式の大量生産をやめ、
作業者のまわりに全ての部品を屋台のように置き、
1人の女性が1台を完成品にしていくやりかたにした。

それまでのやりかただと、
作業者との間に仕掛品がたまり、
全体ではかなりの在庫が発生した。
1人が全部つくると、
仕掛品がほぼゼロの状態になる。
それに、1台を1人で組み立てるということは、
作業者にやりがいも生まれ、
生産台数があがるという。
私は前から、
あのベルトコンベア式の大量生産は、
おかしいと思っていた。
1日中単純作業をしていては、つまらない。
潜在能力のある作業者の力が死んでいる、と。

屋台方式だと、
現在の流れの多品種小生産にもすぐ対応できる。
すでに茨城工場のキャノンではうまくいっている。
鳥取三洋では、この屋台方式を成功させて、
中国生産になってしまった、
FAXなどの生産を取り戻したいとのことだった。
時代の移り変わりとは面白いものだと思った。

コメント
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