音と光を失って

2001年05月14日 | テレビ

今日もテレビの話で恐縮です。
しかし、こんなひとがいるんだと、
感動しました。それで書きます。

NHK教育7時半からの「にんげんゆうゆう」に、
東大先端研助教授の福島智というひとが出ていた。
彼は、盲ろう者です。
9歳のとき失明し、18歳で耳が聞こえなくなった。
「目が見えなくなったときは、
 あっけらかんとしていたが、
 耳が聞こえなくなったときは、絶望した」
「自分がこの世から消えてしまうよう」
といっていた。
しかしこのひとは、
「指点字」というものを考えた。
点字をタイプする機械への指の動きを、
自分の指にしてもらうことによって、
他者からの言葉を理解する。
彼は言葉で話す。
こうして会話ができるようになった。
高校の友だちが指点字を覚え、
授業を翻訳してくれた。
83年、都立大学人文学部入学。博士課程に進み、
93年、金沢大学助教授になった。
子どもの頃落語を聴き、人形と遊んだ。
SFが好き、という。

障害者に対して、
心のバリア、法制度のバリアがあるという。
それらのバリアフリーも必要だが、
コミニュケーションのバリアフリーも
解決して欲しい、といっていた。
「障害をカルチャーとしてとらえてほしい」
これは、「五体不満足」の著者も
同じことをいっていたと思う。

こういうひとの存在は、
うつむきかげんの私の顔を、上げてくれます。

メモをとり、なるべく正確に書いたつもりですが、
生活の雑音(女房 etc)があり、
違っているところがあると思います。
もし、番組を観ていたひとで、
「ここが違うよ」というところがありましたら、
教えて下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする