今日病院に行ってきた。
膀胱炎のその後の経過を、
確認するためです。
私としては、
なんの自覚症状もないので、
すっかり治っていると思っている。
はっきりいって、膀胱炎がなんぼのもんじゃい、
てな強気な気分でした。
病院で受付をすませたら、
紙コップを渡された。
私は正直あせりました。
なにしろ私は、なにかことを始めるとき、
どこかに出かけるときには、
必ずトイレに行ってすっきりして家を出るという
習慣がある。
今日もそうでした。
「今から病院に行くのだから、トイレに行こう」
てな感じですっきりして病院まで歩いてきたのです。
紙コップを渡されて気がついた。
「おれは、なんの診察にここに来たのか。
だとしたら、最初に何やるか知ってるだろー」
「ハイ、採尿です」
「やりました。九想さん、最後の問題できましたので
賞金1千万円です」
「やったー、おれにも運が回ってきた」
なんてバカなこと書いてる場合ではない。
小便なんてすぐ出るよ、
なんて軽い気持ちで突っ立っていたが、
いろいろ想いを込めても、
出てくるものがない。
諦めて腰のマッサージを先にした。
しかし、マッサージをしてくれた人は
初めての人だった。
へただった。手がおずおず動く。じれったかった。
「おれが、教えてやるよ」といいたかった。
マッサージが終わってトイレに行くと、
順調に採尿できた。ほっとした。
しばらく待たされた。
尿の分析が終わったようで診察室に呼ばれた。
「目に見えないが、少し血液は尿に混じっている」
と医師がいう。
「白血球が少なくなっている。
こりゃ、膀胱炎ではなく、結石かも知れません」
という。
それでそれからレントゲン撮影となった。
しばらく待っていると、
さきほどマッサージをしてくれた若い男性が私を呼んだ。
この人はこんなことまでするのか、と思った。
でも、資格を持ってるのだろう。
まさか、暇な人にレントゲン撮影させないでしょう。
写真の現像が終わり、また診察室に呼ばれた。
素人の私が見ても膀胱あたりに、
5~8ミリぐらいの白い固まりが6個あった。
先生がそれを指して、
「やっぱりそうでした。尿道結石ですね」
と得意そうにいう。先週は、
「結石の可能性もあるが、白血球が多いから
膀胱炎だと思う」と医師はいっていたのだ。
あげくに「なんかこころあたりは?」
なんていわれた。あるわけないよ。
形の丸くない石が、膀胱の内壁を破損したんですね。
医師は泌尿器科に行くことを勧めてくれた。
紹介書を書いてくれた。
明日、近くの防衛医大付属病院に行きます。
40歳のとき胆石除去手術をして、
こんど尿道結石です。
石に縁があるんですね、私の体。