今日の夕食は、なべだった。
鮭や野菜を入れたから石狩鍋っていうのかな。
味噌味で、私が大好きな鍋料理です。
ここのところ1週間に1度は鍋料理だ。
女房は簡単だからという。
買ってきたものをただ鍋に入れて煮るだけだから
いいのだろう。
Uは夕食の時間にはまだ帰っていなくて、
Kと3人だった。
といっても女房は雑用をしていて、
食卓には坐っていない。
Kは昼間はほとんど寝ていたようだった。
あいつにとっては、朝飯だったのだろう。
そうとう腹が減っていたようで、
ご飯のおかわりを2回していた。
私は、ビーシュを飲みながら、
かなり鍋の中のものを食べた。
豚肉のショウガ焼きもうまかった。
コタツで「オール讀物」を読んでいるうちに、
いつのまにか私は寝てしまった。
何時頃か、Uが帰ってきて食事をしていた。
11時頃、私が起きて、
いつものように台所の換気扇の下で煙草を吸っていると、
「これ見て、Uが全部食べてくれた」
と女房がUに小分けしておいた小さな鍋を指していう。
亭主がどれだけ食べようが、食べまいが、
無頓着でいるのに、
息子のこととなると、そのことだけで一喜一憂する。
「Uはほんとうにキノコが好きなのね。
最初にキノコから食べるよ」
「えみさんに、似ていてよかったね」
うちの女房はキノコが大好きだ。
私は嫌いではないが、それほど好きでもない。
彼女がキノコが好きなことを知ったのは
何年前のことだったろう。
5、6年前のことか、
なんか気がつくとキノコ料理が多いな、と思った。
女房に訊くと、
「私、キノコが大好きなんだ」という。
私は結婚してからそれまで、
女房がキノコが好きだなんて知らなかった。
おでんの中で竹輪麩が好きだとは、
かなり前から知っていたが…。
じつは、女房が酒が苦手というのも知らなかった。
飲める方だと思っていた。
しかし、彼女にとって、
酒なんてこの世になくてもいいと思っている
と知ったのは2、3年前だった。
私は女房のことで知らないこと、
まだまだあるような気がしてならない。
明日の朝、雑炊が楽しみだ。