先週、茨城の友人と話していたときに、
「コロナも最近落ち着いてきたから会おうか」ということになった。
今会っておかないと、またコロナの第8波でもきたら会えなくなる。
もう友人とは2年ほど会ってない(ほぼ毎日電話では話している)。
そういうことで昨日、池袋で飲むことにした。
そのときに「池袋のどこで待ち合わせる?」となった。
友人がネットで、ある居酒屋を探した。
そこが、池袋駅北口に近いという。
それで、「池袋駅北口で待ち合わせしよう」ということにした。
私は最近池袋に行ってない。
それで「池袋駅北口」で検索してみると、現在「池袋駅北口」はない、ということだった。
「池袋駅から「北口」と「南口」が消えていた 「西口(北・南)」に名称変更」
こういうサイトがあった。
それを友人にLINEで伝えると、「おれの頭には北口しかない」と返ってきた。
私の頭にも、池袋駅北口しかなかった。
昨日は無事16時に、池袋駅西口(北)の出口で友人と会えた。
なるほどそこは昔、「池袋駅北口」だった。
友人と私は、居酒屋の開店が16時半なのでそれまで街を歩くことにした。
池袋の街を歩いていて懐かしかった。
私は20代の独身の頃、駒込のアパートに住んでいて、よく池袋には行った。
ロサ会館というところにはよく行った。
そのビルを見てみたらその古い建物の状態に驚いた。
23歳で死んだ龍彦ともよく飲み歩いた。
池袋の立ち飲み屋で飲んで、電車賃がなくなり駒込まで歩いたことがあった。
池袋には、文芸坐という映画館があり、そこで沢山の映画を見た。
1階が洋画で、地下が邦画だった。
文芸坐地下で、龍彦とは何度も出会った。
16時半に、友人がネットで探した居酒屋に行った。
地下にあり狭い店だった。
口開けのせいか、他の客はいなかった。
刺身7点盛りというのを注文した。
7種類の魚の刺身が面白かった。
でも7種類食べてみて、私はマグロが一番好きだなとあらためて思った。
ビール生中のあとお酒を注文した。
これがうまかった。
名前を聞いたが覚えていない。
次に頼んだ一合990円の吟醸酒もうまかった。
いつも私は、黄桜辛口一献3リットルの箱の酒を1,280円ほどで買っている。
その酒と比べてもしかたないけど、うまかった。
(今、この九想話を書いているときも黄桜辛口一献を飲んでいる)
私はこの友人と、あとどれくらい付き合えるのだろう、と考えた。
友人は食道がんになり陽子線治療をして、現在経過観察中だ。
私は膀胱がんで4回手術をして、今は経過観察中です。
私は、血圧・血糖値・尿酸値が高く、逆流性食道炎の治療も受けている。
どう考えても私の命のほうが短い気がする。
そういうことは空のてっぺんに放り投げて、友人と会えるときはうまい酒を飲みたい。
昨夜は、楽しい酒でした。
友人は、予約してある池袋のホテルに泊まり、私は電車とバスで1時間半ほどかかる埼玉の家に帰った。