週刊新潮10月20日号の五木寛之の「生き抜くヒント!」を読んだ。
>間違いだらけ
(略)
> 卆寿を迎えて、早々にショックを受けたのは、先日の毎日新聞の記
>事だった。国語に関する文化庁の世論調査の話である
> 国語に関する世論調査によると、「大きな声を出すこと」という意
>味の「声を荒らげる」という言葉を、本来の「あららげる」と読んだ
>人は十二・二パーセントにとどまり、七九・七パーセントの人が「あら
>げる」と回答したというのだ。
> これを読んで、私はつい「本当かよ」と声をあららげてしまった。
>「声を荒らげる」という言葉を、不肖、作家である私は九十歳になる
>まで「あらげる」と読んできたのだ。
> あわてて手持ちの電子辞書を引くと、たしかに「声をあららげる」
>と出ている。
> 念のために「荒げる」を見てみると、短く「アララゲルの約」とあ
>った。
>「約」とはなにか、再度、引いてみる。
> いろいろ書いてあるが、要するに「つづめること」であるという。
>「省略」の意味らしい。
(略)
>歳をとることは、おもしろいことである。予想もしなかった出来事が、
>つぎつぎと展開するのを眺めながら、「卆寿にして知る」、という言
>葉が身にしみて感じられる秋がきた。
私も、「荒らげる」は「あららげる」とは読まずに「あらげる」と読んでいた。
私は、正しい読み方を古希にして知りました。