70歳を過ぎたら大学病院に行ってはいけない

2022年11月19日 | 健康・病気

週刊新潮10月27日号の中に、このような記事が載っていた。
これをネットで検索したら「デイリー新潮」に次のような記事があった。

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「70歳を過ぎたら大学病院に行ってはいけない」その驚きの理由は? 
 お年寄りにとって本当に必要な医師とは?

 高度な専門治療が受けられる。あらゆる担当科があり、いろいろな故障を一カ所で診てもらえるから便利。大学病院を信頼し、通院している高齢者は多い。しかし、老年医学の権威の和田秀樹氏は、高齢になったら大学病院に行くな、と断言する。その理由は――。
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臓器別診療
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専門外のことはできない医師たち
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全身にガタがきている高齢者を診療しきれない
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コレステロールを減らすと免疫機能が下がることも
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求められるのは総合診療医
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ステレオタイプな治療や投薬
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教授クラスが新薬の治験に関与
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正常値絶対主義
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多くの医師は、健康診断などで示される数値が「正常値」を外れていると、それを正常とされる値に戻すために多剤服用を勧めたり、食事制限を課したりします。しかし、臓器別診療の弊害と同じで、健康診断の数値だけを見て、それを正常値内に収めようとすると、場合によっては多剤服用による体調の悪化など、QOL(生活の質)に悪影響が生じかねません。

 では、正常値とはなにを指すのでしょうか。これは全世代を通した診断結果の平均値にすぎません。年齢を重ね、体のあちこちにトラブルを抱えた高齢者にとってみれば、平均値から外れるのは、ある意味、当たり前のことです。それに、そもそも平均値に収まっていると健康が保証される、なんてことがあるはずもありません。
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太り気味の方が長生きする?

 実は、日本でも厚労省の補助金を受けたある研究の結果、40歳の時点で平均余命が最も長かったのは、BMIが25~30未満の「太り気味」の人で、男性が41.6年、女性が48.1年でした。ちなみに、BMIが18.5未満の「やせ型」の人の余命は、男性34.5年、女性41.8年で、「太り気味」のほうが7年も長生きすることが示されたのです。

 このことからも、高齢者の場合は、数値に過度に惑わされず、いかに暮らしやすくするか、ということを優先すべきなのがわかると思います。アメリカの国立衛生研究所の下部組織が行った次の研究は、患者さんに正常値を強いることの弊害を、端的に示しています。

 糖尿病患者約1万人を対象に、血糖の状態を示すヘモグロビンA1c(赤血球中のヘモグロビンと糖の結合度合いを示し、数値が高いほど糖尿病のリスクが高まるとされる)を、正常値とされた6%未満に抑える「強化療法群」と、基準を7.0~7.9%と緩めに設定した「標準療法群」に分けて調査したのです。3年半に及ぶ観察の結果は、「強化療法群」が「標準療法群」より死亡率が高いという、驚くべきものでした。
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正常値を追い求めることがリスクに
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反証を示すべき
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医師が介入しない方が長生きする場合も
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しっかり話を聞いてくれる医師を
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「自分に合っている」を大切に

 こうして、患者さんにしっかりと寄り添ってくれるかかりつけ医を見つけることができたら、しめたものです。仮に、そのかかりつけ医の手には負えない、高度の専門治療が必要な病気になったら、かかりつけ医に適切な専門医を紹介してもらえばいいのです。

 そしてかかりつけ医は、「自分に合っている」ことが大切です。子育てで、褒めたほうが能力が伸びる子が7割だ、という研究結果が出ると、多くの人が、わが子も褒めて伸ばそう、と考えますが、逆にいえば、3割は叱ったほうが伸びるということです。当然、その子の性質に合わせて褒めるか叱るかを考えるべきで、治療に関しても同じです。

 そして、患者さんごとに褒めるか叱るか判断できるのが良い医師です。そういう医師とぜひ出会ってほしいと思います。

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私はこの「70歳を過ぎたら大学病院に行ってはいけない」を、頷きながら読みました。
ぜひ、70歳を過ぎた人も過ぎてない人も読んでみて下さい。

(文章に改行を入れないほうが、スマホで読んでいる人には読みやすいかなと思い、今夜はこんな形で書いてみました)

コメント
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