NHKスペシャル「戦場の軍法会議 ~処刑された日本兵~」の再放送(午前0時50分~1時39分)を観た。
もし、私がその立場になったらと考えたら怖い話だった。
> 67年前の太平洋戦争末期、フィリピンやニューギニアなどの南方戦線で補
> 給が断たれた日本軍に“異常事態”が起きていた。飢えに苦しみ、食糧を
> 求めてジャングルをさまよった日本兵たちが、部隊を勝手に離れたとして
> 「逃亡罪」で次々に拘束され、処刑されたのだ。しかし、当時の記録は、
> ほとんどが軍によって焼却されたため、その詳細は今まで明らかになって
> こなかった。
> そこで語られていた元法務官の証言は、衝撃的だ。
> 軍紀を守るために厳罰を科し“見せしめ”を求めた軍上層部の意向で、本
> 来なら死刑にならない罪でも兵士を処刑した、というのである。「法の番
> 人」であるはずだった法務官たちは、なぜ、軍の上層部に抵抗し続けるこ
> とができなかったのか。
そのうち軍法会議にもかけなくなったという。
ある90何歳かの元兵士が話す。
逃亡兵を見つけたら、軍法会議もかけずにすぐ銃殺した、そうだ。
私のような運動神経もなく、心の小さな臆病な者が軍隊に入ったら3日もいられなかったと思う。
しかし、いなければならないんですよね。
おそらく逃亡したくなるのではないか。
同じ臆病な仲間とグループで逃げるかも知れない。
そして捕まって“上官”に殺されるのだ。
銃殺ではなく日本刀で斬って殺すこともあったそうだ。
「軍紀を守るために厳罰を科し“見せしめ”を求めた軍上層部」というのが怖い。