谷村新司・堀内孝雄 「遠くで汽笛を聞きながら」
仕事から帰ってきて、今日も、コタツで寝てしまった。
なぜか私はこの時間、とても眠たい。
疲れているのだろう。
早めに夕食の用意をしようと思いながら寝てしまった。
目が覚めたのは、テレビから歌が流れてきたからです。
「第19回家族で選ぶにっぽんの歌」(NHK総合午後7:30~午後8:45)という番組をやっていた。
番組で流れたのは次の歌です。
「三百六十五歩のマーチ」水前寺 清子・「遠くで汽笛を聞きながら」堀内 孝雄・「ビリーヴ」秋川雅史・
「おさななじみ」デューク・エイセス・「まちぶせ」石川 ひとみ・「キャンディー」原田 真二・
「嫁に来ないか」新沼 謙治・「100万回の“I LOVE YOU”」RAKE・
「朧月夜」「われは海の子」「里の秋」「冬景色」「春が来た」倍賞 千恵子・
「ヘビーローテーション」「会いたかった」「So long!」AKB48・
「青葉城恋唄」さとう 宗幸・「あや子のお国自慢だよ」藤 あや子・「北国の春」千 昌夫・
「いちばん近くに」HY・「津軽海峡・冬景色」石川 さゆり・「故郷」「ふるさと」五木 ひろし
久しぶりに、「遠くで汽笛を聞きながら」を聴いて、むかしを思い出した。
この曲は、1976年9月に発売された。
私が24歳のときです。
私が東大生協の本郷店に勤めていた頃だ。
その頃、埼玉県の大宮の劇団に入っていて芝居をしていた。
たしかその前年に龍彦が死んで、私は“もぬけの殻”状態で生きていた。
恋はしていなかったと思う。
その前の年ぐらい(正確にはどうなんだろう?)に大きな失恋をしていたはずだ。
1年前の秋に、友人と長野に旅をした。
(長野に現在暮らしているということが不思議です)
土曜日、友人といて何もすることがなかった。
友人は、下戸で酒が飲めなかったのです。
その友人とは、1月6日の九想話に書いた「えいちゃん」です。
それで上野から長野行きの夜行に乗った。
翌朝、長野に着いた。
長野のどこに行ったのだろう?
ほとんど覚えていない。
夕方、長野駅から東京に戻るために電車に乗った。
かなりの混雑だった。
その電車の中で1人の女性と出会った。
1つ年上のひとだった。
彼女も私も上野駅で電車を降りた。
友人も当然一緒に降りたが、彼の住んでいるところは千葉の市川だったので上野で別れた。
その女性の住まいは京浜東北線の王子駅だった。
私は、山手線の駒込だったが、荷物が多かったので手伝った。
いや、その女性が綺麗で魅力的だったからです。
結局、王子のアパートまで持って行ってあげた。
王子駅から20分も歩くところに彼女のアパートはあったのです。
お礼だといって、アパートの近くの喫茶店でコーヒーをご馳走になった。
それからそのひとと付き合い、3ヶ月後に振られた。
私はめいっぱい心に傷ついた。
♪ 俺を見捨てた女性(ひと)を 恨んで生きるより
幼い心に秘めた むなしい 涙の捨て場所を
さがしてみたい 遠くで汽笛を聞きながら
何もいいことがなかった この街で
この谷村新司の作ったこの歌詞に、私は癒された。
どうしておれは、いつも見捨てられてしまうのだろう?と疑問には思っていた。
女房と出会ったのは、その3年後です。
なんとか見捨てられずに今日まできています。