徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

電話とドイツ人

2009-03-11 02:50:19 | Weblog
ドイツ人が職場などに電話をかける時、普段ファーストネームで呼び合う間柄でも

名字を名乗る

ことが多いと思う。電話を受ける側も

名字を名乗る

ことが多い。教授が電話を受けるときは名字で出るし、同じオフィスのオーストリア人も、同じ研究室の別のフロアからの内線電話でも『名字+ハロー』と出る。何となく『外国人はファーストネームで電話をかける(受ける)』と思っていたので新鮮な驚きだった。

つまり。私は少なくとも研究室の人はちゃんとフルネームで覚えないといけない、ということになる。ドイツ人のファーストネームはそれほど難しくなく、覚えやすいけれど、名字は私にとっては難しい。

音節的には3音節くらいなのに、アルファベットが10文字くらい

平気で並んでいたりする。schと子音が並ぶのはOKだけれど、grzと子音が並ぶのはいまだに発音できない。

幸い、私は発音できないけれど相手が誰の名字を言っているのかは分かるから、少なくとも取り次ぎはできる。そもそも研究室の人は私にそこまで求めていないけれど。

ある日、私宛に前まで研究室にいた人から電話がかかってきた。たまたま私は席をはずしていて、オーストリア人が取ってくれた。

あお、さっき電話があったよ。えっと、誰だっけ、ほら、彼…

『誰よ?』

ほら。えっと、Meyer(名字・仮名)さん…

『…Thomas(仮名)?』
『あー、そうそうそう。Thomas、Thomas』

大丈夫か、オーストリア人の彼。

ちなみに、私は日本語で電話をかけたり受けたりするときは必ず名字を名乗る。英語の時は必ずファーストネーム。変えるとリズムがくるって日本語も英語もおかしくなってしまう。

英語では、日本人の名字はたいて最後から2番目の音節にアクセントが置かれ、その音は少し伸ばし気味に発音される。例えば鈴木さんなら『すずーき』となる。私も自分の名字をそう発音すればリズムも狂わないけれど、日本語のまま発音するので、なんだかおかしくなる。なので、普段の英語での生活で名字を名乗ることはまずない。

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PCの不調

2009-03-10 03:43:51 | 勉強
去年5月から使っている500Gのポータブルディスクが先週から何となく不安定だな、と思っていた。読み取り専用ではないのに、『読み取り専用です』と表示されたり、ついさっきまでアクセスできていたフォルダにアクセスできなくなったり。

そのたびにそのポータブルディスクをunmountしたりmountしたりしてだましだまし使ってきた。今までアクセスできなかったファイルはアウトプットファイルだったので、問題はなかった。

が、今日の午後、突然一番初めにアクセスしないといけないインプットファイルにアクセスできなくなった。つまり、

仕事が進まない

今朝一番に教授から、『3月末のミーティングには科学的なアウトプットがいるから』とメールが来ていたばかりなのに。今は科学的なことは全くしていないから、早く今している仕事を終えて研究にシフトしていかないといけないのに、

身動きとれなくなった

そのポータブルディスクをくっつけているPh.Dの学生に連絡をし、いろいろと見てもらったけれど、彼のコメントは

クラッシュしたね。データ、バックアップして

というものだった。

そのポータブルディスクには衛星データや私が書いているプログラムでできる図が保存されているだけなので、500Gの容量の割(そしてそのうち80%弱くらい使用中)にはダメージは少ない。

が、その衛星データを再びきちんと日付、チャネルごとにフォルダに分けてコピーするのが面倒。というか、1日仕事だ。衛星データのコピーが終わった後、私が書いているプログラムを動かすための準備をしないといけないけれど、これがまた時間がかかる。まぁ、これは私が頑張るとして、もう1つの問題は、ディスク。

新しい大容量のディスクは私は持っていないので、またポスドクに泣きついた(本当に泣きそうだった)。そうしたら、あっさりと

買っていいよ

と言われた。私が自分で買いに行こうかとも思ったけれど、PCに詳しいPh.Dの学生が『水曜でよければ僕の家の近くのお店で買ってきてあげるよ』と言ってくれ、好意に甘えることにした。

データのダメージが少ないことは不幸中の幸いだけれど、3月は週末も働くことになりそうな予感がする。



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本-Remenber Me?

2009-03-09 06:58:08 | DVD・本
Remenber Me?を読み終えた。土日に結構集中して読み、約1週間かかった。知らない単語もあったけれど、推測できるし、読み飛ばしてもOKな範囲。文法もおさらいできる感じ。

Sophie Kinsellaの本は今まではどれも面白かったけれど、今回は何となく消化不良。半分くらいまでは何事もなく(というわけではないけれど)主人公の現在の生活について書かれている。

ハイテクな豪邸で、やさしい旦那さま、という女性が憧れそうなシチュエーションの説明なので、それはそれでOKだけれど、ちょっと長すぎるかな、と思う。

後半、ようやく話が動き出し、どきどきし、残りのページが少なくなってもまだばたばたしているのは彼女の物語らしく、面白かった。でも、バタバタの収束先がはっきりしないものもいくつかあった。

そして、やっぱり最後の最後はイマイチ、かなぁ、と思う。正直、『え、こんなんで終わっちゃうの?』と思った。

たぶん、読み落としているところもたくさんあると思うので、また1週間後位に読もうと思う。

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英語のクラス

2009-03-06 04:07:27 | Weblog
本来はドイツ語を勉強しないといけないのだけれど、英語を勉強する気になったのでVolkshochschuleで英語のクラスを取り始めた。

普段英語で生活しているわけだから、英語のクラスは取っても無駄かもしれないけれど、コミュニケーションができればOK、というのではなく、文法にも気を配りたい、と思ったので、取ってみた。発音もうまくなりたいし。

語学のクラスはA:初級、B:中級、C:上級となっていて、ABCそれぞれの中でまたレベル分けされている。私が選んだクラスは

B1

レベル分けがよくわからなかったから、担当の人に聞いたり、TOEFLの点数を伝えたりして選んだ。担当者の人は『もう少し上のレベルでもいいんじゃないか』ということだったけれど、私は書けるけれど話せないから、B1にしてみた。クラスのテーマも、

会話と文法-分かるけれど話せないあなたに

みたいな感じで、よさそうだった。

クラスは週に1回、平日夕方の1時間半。15回で90ユーロ弱。クラスに参加している人は15人。そのうち、

14人が女性

しかも(やはりと言うべきか)、そのうちの多くが50歳代以上。平日の夕方に時間がある人ってやっぱりそうだよね。

で、気になるのがみなさんの英語力。

結構話せる

ドイツ語と英語が似ているせいもあるのだろうけれど、50歳以上の人がぺらぺらと話している。やっぱりB1といってもレベル高いな。おそらく私のほうが文法の知識はあると思うけれど、

英語の流暢さは彼女たちのほうが断然上

先生も楽しい人だし、1回1時間半だから、飽きっぽい私でも15回続きそう。

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YES-はい

2009-03-05 03:29:59 | Weblog
アクティブに活動しようと決心したから、というわけではないけれど、Volkshochschule(オープンカレッジ、カルチャーセンタみたいなもの)で英語のクラスを取り始めた。

先生が私に質問した。

Yesって日本語でなんて言うんだっけ?『へい』?

「『はい』です」と答えたら、先生が、『そうそうそう、そうだったわ』といって話をしてくれた。


先生(女性)は以前、日本人の人(男性)に書類を渡す機会があった。先生はもちろん日本語は話せないので、彼に『ドイツ語と英語、どちらがいい?』と聞いたら、彼は『英語で』と答えたから、英語で会話をした。

で、先生が『はい、どうぞ』と彼に書類を渡そうとしたとき、彼は『はい』と言った。先生には、

その『はい』は『Hi』

に聞こえたらしく、『さっきも「Hi」ってあいさつしたじゃない』と思いながら、

先生も『Hi』

と返した。で、また『はい、どうぞ』と書類を渡そうとしたとき、彼は

また『はい』

と言った。先生は『また?私もまた「Hi」って言うべき?」と考えたけれど、さすがに、『なにかおかしい。私がおかしいのか?』と思ったらしく、書類を渡すだけにした。何がおかしいのかはその場では解決しなかったらしい。

後日、日本語のわかる人にその話をして解決したらしい。
それにしても、英語で会話しているのに、受け取る時に『はい』というその彼もどうかと思うし、そもそも『はいどうぞ』と渡されて『はい』と言って受け取るものなのだろうか。

その話が終わってから気がついたけれど、先生は普段日本語を使わないから、

『Yes』の日本語ははあいさつに似ている

とだけ覚えていたんだ、と気がついた(『Yes』は『へい』だっけ?と聞かれたから)。

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教授たちの年齢

2009-03-04 05:53:48 | Weblog
日本で私が通っていた大学の学部の教授たちは50歳くらい以上だったと思う。私の研究室で考えてみると、私が研究室に配属になった時、

教授・50歳目前、講師・30代半ば

だった(最近、肩書きが変わったけれどよくわからないので当時のままの肩書き)。その後、30代後半で講師→助教授になった(そして今は教授の退官待ち?)。

この研究室の教授・助教授の組み合わせは学部でも若いほうだったと思う。そしてたぶん、ある程度年齢がいかないと教授になれなかったように思う。別の講座のとある研究室では、教授がいなかったにもかかわらず、40代前半の人が助教授で研究室を取り仕切っていた。助教授では学位を出せないから、ほかの研究室の教授に主査を頼んでいた。


さて、私が今通っている大学では。

40代の教授が多い

私のところの教授もまだ40代前半。下手したら、学生仲間より教授のほうが私と年が近い。その教授は、2000年くらいから同じ研究室で教授をしているようだから、

30そこそこで教授になった計算

ずいぶんと早い出世だ。優秀なんだな、と思う。私がふらふらと過ごしていた歳にはすでに教授だったんだ、と思うとめまいがする。

周りを見渡してみると、類は友を呼ぶのか、その教授仲間も40代前半。もちろん、私の研究室にも退官された教授や、もうすぐ退官だろうな、という教授もいるから、全員が若いわけではないけれど、日本よりははるかに若い教授が多いと思う。

若くて教授になることだけがすべてではないけれど、若いうちに教授になると、自分の裁量でできる範囲が増えるから、計画的に研究ができて業績が上がるんだろうな、と思う。

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あの頃の私たち

2009-03-03 04:04:11 | Weblog
まだ残っている元クラスメイト5人が大学から比較的近いバーに集まった。出会ってから早丸4年以上が経過し、5人のうち2人が既婚者となった。時は着々と流れているようだ。

今後の話や、映画の話などをしていたとき、1人が別のテーブルをじっと見始めた。どうしたのかと思ったら、

私たちと同じプログラムを去年の10月から始めた人たち

の集団だった。私たちもあんな感じだったよね、と話をした。少しの間、思い出話に花が咲いた。

あの頃の私は。
30を過ぎてから新しいことを自分で選んで始めたのに、『もう若くないから』と勝手に

壁を作っていた

20代半ばの人が多かったけれど、彼らと同じように行動することは何となくできなかったし、ドイツでの生活に感動することはそれほどなかった(日本とそれほど変わらないから)。南米から来た男の子は、黄色に紅葉した銀杏の葉っぱに感動し、押し葉にしていた。『自分の国にはないから』と。そういう感動もしなかったなぁ。

ドイツに来てから4年たったから、私も4つ年をとった。今思うのは、

あの頃の私、若かったじゃない

ということ。なんでもっといろいろなことに挑戦しなかったんだろう。なんでわざわざ壁を作っていたんだろう、と思う。私より年上の友達は私よりも生き生きとして、生活を楽しんでいたじゃない。

今から5年後に2009年を振り返った時、きっと私は

あの頃の私は若かったじゃない

と思うはず。できるだけ壁をなくし、今できることを今しよう、と誓った。
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本-Sophie Kinsella

2009-03-02 03:19:43 | DVD・本
Sophie Kinsellaの本を買った。今回買ったのは『Remember Me?』。アマゾンでざっと見てみたら、彼女の本は全部読んでいる(英語版のみ)。

彼女の本を最初に手に取ったのは、まだ留学しよう、と思っていなかったころだと思う。特に英語の本を探していたわけではなかったけれど、本屋さんでたまたま見て、表紙がかわいかったし(このとき購入したのは、『Can you keep a secret?』。ストーリーも面白かった)、中をぺらぺらとみてみたら、それほど英語が難しそうでなかったので購入。

実際、彼女の本はどれも英語が難しくなく、

私って英語読めるじゃん

と錯覚させてくれる。わからない単語があっても読んでいくうちになんとなく意味がわかるし、また、そういう単語は何度も出てくるからどうしても意味が取れなかったときに調べるくらいで、日本語の小説を読むのと同じ感じで読めるから好き。shopaholicシリーズももちろん読むけれど、私は単発の物語のほうが好き。

で、英語力、上がったかな、と思い、ほかの本にも手を出すけれど、やっぱりほかの本はちょっと難しい。

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英語力

2009-03-01 02:51:32 | Weblog
10年以上前、まだ日本で大学院生をしていたころ、何を思ったのか、

3週間程アメリカの1都市に一人旅

したことがある。フライトチケットと最初の日のホテルだけ予約して、あとはすべて現地調達。当時もそれほど英語ができたわけではないのによくやったな、若かったな、と思う。

滞在した街は日本人が多く住んでいたり、旅行したりする街で、どこに行っても日本語が耳に入ってきたし、レストランでは日本語のメニューを出されたりした。

さすがに3週間も1か所にいると、市内は歩きつくしたので、郊外へ行ったり、現地ツアーに申し込んだりして過ごしていた。

3週間後、日本に到着し、普通の生活に戻った。が、

日本語が日本語に聞こえない

ということが1週間くらい続いた。友達との会話や、駅のアナウンスなどは問題なかったけれど、たとえば、前方から歩いてくる高校生の声は聞こえるけれど、何語なのか分からない。そして、すれ違う瞬間にやっと日本語に聞こえる、という体験をした。


ドイツに来て講義を取っていた最初の1年半の間、両親と旅行に行ったとき、観光地にいるほかの日本人の日本語が理解できなかった。イントネーションから『これは日本語』とわかるのに(両親はもちろんわかった)、日本語に聞こえなかった。

講義を取らなくなってから、英語を集中して聞く、という機会がなくなった。そのせいか、

一時帰国中、日本語で困ったことがなかった

多少、ボキャブラリや流行語などに問題はあるものの、知らない人の日本語もちゃんと日本語に聞こえて理解できた。でも、それはそれで

私の英語力は下がっているのでは

と不安。

年末年始、約1か月を日本で過ごしたあと、ちゃんと英語を使えるかどうか、教授や友達の英語を理解できるかどうか、とても不安だった。
が、思ったほど英語力は落ちていなかったような気がする。

3年前と比べてリスニングとリーディング力は落ちていると思うけれど、ライティング力はさすがに上がったと思うし、少しはちゃんと話せるようにもなったと思う。

最近英語の勉強を怠けているから、また頑張ろうと思う。
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