「誰が節度使なんだ」
「宦官風情が勝手なことをしゃがって」
「配下の連中もしたいほうだいですよ」
昭義軍の中では不満が渦巻いていた。
節度使劉悟は李師道を裏切って帰順した將である。
そのため朝廷にはひけめがあり、監軍劉承偕の命令に忠実に従ってきた。
ところが承偕はどんどんつけあがって、悟を無視して勝手に命令を下すよ
うになってきた。
「野郎、殿を陥れようとしていますぜ」
「磁州刺史の張の奴がくっついて、代わりに節度使になろうとしています」
配下の將達からの注進ががあいついだ。
「しかたがないやるか」
「情勢は有利です。幽州や成徳・魏博が独立して朝廷はこちらの討伐どころ
ではないでしょう」
悟は配下に軍乱をおこさせ、張を斬り、承偕を捕らえて牢にぶちこんだ。
皇帝はそれを聞いて狼狽した。
「承偕は母のお気に入りの宦官だ。救ってやるしかない」
「現在、昭義を伐つ余裕はありません」と宰相達
まもなく武寧でも王智興の反乱が起こった。
しかたなく新しい監軍を送り、事態を追認することにした。
その後、悟は朝廷の命令に従わなくなり、自立の構えをみせること
になった。
「宦官風情が勝手なことをしゃがって」
「配下の連中もしたいほうだいですよ」
昭義軍の中では不満が渦巻いていた。
節度使劉悟は李師道を裏切って帰順した將である。
そのため朝廷にはひけめがあり、監軍劉承偕の命令に忠実に従ってきた。
ところが承偕はどんどんつけあがって、悟を無視して勝手に命令を下すよ
うになってきた。
「野郎、殿を陥れようとしていますぜ」
「磁州刺史の張の奴がくっついて、代わりに節度使になろうとしています」
配下の將達からの注進ががあいついだ。
「しかたがないやるか」
「情勢は有利です。幽州や成徳・魏博が独立して朝廷はこちらの討伐どころ
ではないでしょう」
悟は配下に軍乱をおこさせ、張を斬り、承偕を捕らえて牢にぶちこんだ。
皇帝はそれを聞いて狼狽した。
「承偕は母のお気に入りの宦官だ。救ってやるしかない」
「現在、昭義を伐つ余裕はありません」と宰相達
まもなく武寧でも王智興の反乱が起こった。
しかたなく新しい監軍を送り、事態を追認することにした。
その後、悟は朝廷の命令に従わなくなり、自立の構えをみせること
になった。