「いっちょうやるか」と董重質
「腰抜け官軍共、お公家さんを脅かしてやろうぜ」
「宰相の捕らえて引き回すのもおもしろいぜ」
淮西軍の陣中は大いに盛り上がっていた。
近々の敗戦はあったが、まだまだ官軍を呑んでいる
官軍による淮西征討は敗戦の歴史だ。
今回は本気らしく、宰相裴度が自ら総大将となってきた。
すこし落ち込んでいた淮西軍の志気はかえって盛り上がった。
翌日、度が陣地の工事を視察に現れた。
突然周りの草むらから潜んでいた淮西兵が斬りかかる
周囲の官軍はたちまちに逃げ散った。
「お逃げください」さすがに度の従兵は宰相を逃がそうとした。
度は乗りなれてない馬を必死で走らそうとする。
淮西兵はそれをめがけて切り込んでくる。
度は落馬し、溝に転げ落ちた。
「もうだめだ、やられる」
その時、田布が率いる魏博軍の精鋭がなだれこんできた。
さすがに一時の驚きがすぎると官軍は多い。
忠武兵も必死に盛り返してくる。
「深入りするな、もう十分だ」と重質は下知した。
淮西兵はたちまちに撤収していく。
泥まみれの度は溝の中から茫然とそれを見送った。
「なかなか難しい・・・・」
「腰抜け官軍共、お公家さんを脅かしてやろうぜ」
「宰相の捕らえて引き回すのもおもしろいぜ」
淮西軍の陣中は大いに盛り上がっていた。
近々の敗戦はあったが、まだまだ官軍を呑んでいる
官軍による淮西征討は敗戦の歴史だ。
今回は本気らしく、宰相裴度が自ら総大将となってきた。
すこし落ち込んでいた淮西軍の志気はかえって盛り上がった。
翌日、度が陣地の工事を視察に現れた。
突然周りの草むらから潜んでいた淮西兵が斬りかかる
周囲の官軍はたちまちに逃げ散った。
「お逃げください」さすがに度の従兵は宰相を逃がそうとした。
度は乗りなれてない馬を必死で走らそうとする。
淮西兵はそれをめがけて切り込んでくる。
度は落馬し、溝に転げ落ちた。
「もうだめだ、やられる」
その時、田布が率いる魏博軍の精鋭がなだれこんできた。
さすがに一時の驚きがすぎると官軍は多い。
忠武兵も必死に盛り返してくる。
「深入りするな、もう十分だ」と重質は下知した。
淮西兵はたちまちに撤収していく。
泥まみれの度は溝の中から茫然とそれを見送った。
「なかなか難しい・・・・」