至徳二年、京師回復の戦いは激戦となった。
回紇・郭子儀の官軍十五万に対して
安慶緒の勇将李歸仁は十万の精兵で対抗した。
数では勝る官軍だが、賊兵のほうが強い。
初戦はたちまち賊軍優勢となった。
「退くな、持ちこたえろ」
安西將李嗣業は肌脱ぎとなって大刀を構えて指揮している。
先鋒の將王難得もまた形勢回復のため奮戦していた。
突然難得の顔面に賊軍の矢が
眉を貫き、片眼に突き刺さったのだ。
周りの兵達は騒然となった。
しかし難得は矢を一気に抜き去り
顔面の血をぬぐうと戦い続けた。
「回紇軍が突撃を始めた。賊が崩れたったぞ」
形勢は逆転し、血まみれの難得も先頭に立ち突撃していった。
回紇・郭子儀の官軍十五万に対して
安慶緒の勇将李歸仁は十万の精兵で対抗した。
数では勝る官軍だが、賊兵のほうが強い。
初戦はたちまち賊軍優勢となった。
「退くな、持ちこたえろ」
安西將李嗣業は肌脱ぎとなって大刀を構えて指揮している。
先鋒の將王難得もまた形勢回復のため奮戦していた。
突然難得の顔面に賊軍の矢が
眉を貫き、片眼に突き刺さったのだ。
周りの兵達は騒然となった。
しかし難得は矢を一気に抜き去り
顔面の血をぬぐうと戦い続けた。
「回紇軍が突撃を始めた。賊が崩れたったぞ」
形勢は逆転し、血まみれの難得も先頭に立ち突撃していった。