石演芬は西域の胡人、武勇に優れて朔方軍の将として李懷光に仕えていた。
奉天の役、懷光ははるか河北より駆けつけ皇帝を朱の包囲から解放した。
演芬も必死に走り、戦った。
ところがである。
「なに、殿が反逆者の朱に通じておられる、そんな馬鹿な・・・」
「連合して陛下を攻めることに・・・」
「なんのために、この間まで戦ってきたんだ!」
將士の間ではうわさが沸騰していた。
朴訥な演芬にとってはすべてが理解できなかった。
そこで周囲の薦めにより皇帝に通報することにしたが
その疎漏な行動はすぐ懷光の知るところとなった。
「おまえは。なぜ儂に背く、恩を感じないのか」と懷光
「皇帝の恩を受けながら背く殿が、なぜ俺を責めるのか」と演芬
「これにはいろいろと訳があるのだ」
「俺のような胡人にはわからぬ、わかるのは俺は賊ではないいうことだけだ」
と演芬は言い放った。
激怒した懷光は
「バラバラに切り刻んで食ってしまえ」と命じた
しかしなにか割り切れぬものを感じている將士は
忠烈の士として遇し一刀で首をはねて埋葬した。
奉天の役、懷光ははるか河北より駆けつけ皇帝を朱の包囲から解放した。
演芬も必死に走り、戦った。
ところがである。
「なに、殿が反逆者の朱に通じておられる、そんな馬鹿な・・・」
「連合して陛下を攻めることに・・・」
「なんのために、この間まで戦ってきたんだ!」
將士の間ではうわさが沸騰していた。
朴訥な演芬にとってはすべてが理解できなかった。
そこで周囲の薦めにより皇帝に通報することにしたが
その疎漏な行動はすぐ懷光の知るところとなった。
「おまえは。なぜ儂に背く、恩を感じないのか」と懷光
「皇帝の恩を受けながら背く殿が、なぜ俺を責めるのか」と演芬
「これにはいろいろと訳があるのだ」
「俺のような胡人にはわからぬ、わかるのは俺は賊ではないいうことだけだ」
と演芬は言い放った。
激怒した懷光は
「バラバラに切り刻んで食ってしまえ」と命じた
しかしなにか割り切れぬものを感じている將士は
忠烈の士として遇し一刀で首をはねて埋葬した。