「河東の酒税はどれぐらいになった」と
河東道租庸使裴諝が昇殿して挨拶を終えるやいなや代宗は問うた。
「王翊は相当入ってると申しておったぞ」
諝は答えなかった。
「どうした、正確な資料がないのか」
と皇帝はまた問うた。
「陛下・・・・」
諝は顔を紅潮させていた。
「臣は河東からひでりの中をやって参りました」
「民がいかに苦しんでいるかを見て参りました」
「それにも関わらず、陛下は酒の税額を最初にお聞きになりたいのですか」
「まず民の苦労を問うのが陛下の仕事ではありませんか」
こう開き直られては代宗にも言葉がなかった。
「いや、それは・・・・」
河東道租庸使裴諝が昇殿して挨拶を終えるやいなや代宗は問うた。
「王翊は相当入ってると申しておったぞ」
諝は答えなかった。
「どうした、正確な資料がないのか」
と皇帝はまた問うた。
「陛下・・・・」
諝は顔を紅潮させていた。
「臣は河東からひでりの中をやって参りました」
「民がいかに苦しんでいるかを見て参りました」
「それにも関わらず、陛下は酒の税額を最初にお聞きになりたいのですか」
「まず民の苦労を問うのが陛下の仕事ではありませんか」
こう開き直られては代宗にも言葉がなかった。
「いや、それは・・・・」