唐史話三眛

唐初功臣傳を掲載中、約80人の予定。全掲載後PDFで一覧を作る。
その後隋末・唐初群雄傳に移行するつもりです。

落馬

2006-08-27 08:47:48 | Weblog
「敵將が一騎打ちを求めています」

「雑胡のくせになまいきな、ふんづかまえて」

「あ、いけません、殿・・・」

安慶緒の將蔡希は大軍で潞州城を囲んでいた。

しかし潞州節度使程千里は懼れてなどはいなかった。

兵備や糧食は十分である。

吐蕃や大食の軍と戦ってきた歴戦の強者
である千里にとっては場慣れた状景でしかなかった。

「百騎を揃えよ出撃するぞ」

「希を捕らえてくる」

城門を開き、千里は突撃していった。

その勢いに、賊軍は崩れたった。

「逃げるな、俺と戦え・・・・」

しかし大軍に百騎では限界がある。

「しかたがない引き返せ」と千里

ところが、途中の木橋が崩れ、千里は馬から投げ出された。

得たりと賊兵達は千里を捕まえ希のもとに引きずっていった。
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