安禄山の乱、豫州城はひとり敵中に固守していた。
しかし長期の籠城により食糧はつき危機に瀕していた。
「よく脱出してきた、大変だっただろう」と進明
「殿、豫州では半年の籠城で食がつき。婦人や子供の肉を食べています」
「今ではそれも尽き、あと少しで餓死する所です、一刻も早い援軍をお願いいたします」
将軍南齊雲はガリガリにやせて気力だけで立っている
いつまでもこない援軍に危機をつげるため、必死の思いで脱出してきたのであった。
「ご苦労、さぞ腹が空いているだろう、さっそく宴会を開こう」
河南節度使賀蘭進明は愛想はよいが、軍をだそうという気配はない。
あと少しで大反撃が始まるのだ。ヘタに突出して動くと損害が大きい。
豫州には気の毒だが犠牲になってもらうしかないという腹だ。
齊雲は泣いて訴えたが聞かれず、怒りのあまり指を食いちぎり進明に投げつけた。
そして引き留めをふりきって?陽にもどっていった。
十月、飢餓により豫州は落城した。
弱り切っていた守將張巡や齊雲らは捕らえられ殺された。
十一月、総反撃が始まり東都は回復され、賊は敗走した。
しかし長期の籠城により食糧はつき危機に瀕していた。
「よく脱出してきた、大変だっただろう」と進明
「殿、豫州では半年の籠城で食がつき。婦人や子供の肉を食べています」
「今ではそれも尽き、あと少しで餓死する所です、一刻も早い援軍をお願いいたします」
将軍南齊雲はガリガリにやせて気力だけで立っている
いつまでもこない援軍に危機をつげるため、必死の思いで脱出してきたのであった。
「ご苦労、さぞ腹が空いているだろう、さっそく宴会を開こう」
河南節度使賀蘭進明は愛想はよいが、軍をだそうという気配はない。
あと少しで大反撃が始まるのだ。ヘタに突出して動くと損害が大きい。
豫州には気の毒だが犠牲になってもらうしかないという腹だ。
齊雲は泣いて訴えたが聞かれず、怒りのあまり指を食いちぎり進明に投げつけた。
そして引き留めをふりきって?陽にもどっていった。
十月、飢餓により豫州は落城した。
弱り切っていた守將張巡や齊雲らは捕らえられ殺された。
十一月、総反撃が始まり東都は回復され、賊は敗走した。