親父のスクラップブックに挟んであった新聞、二つ目。昭和23年12月24日の中日。極東軍事裁判が11月12日に終結し、12月23日の午前零時1分から35分の間に、絞首刑を言い渡された、戦争犯罪者7名の死刑執行が行われた(まず4人、次に3人同時に執行)ことを報道している。
16年の開戦と、戦犯の死刑執行報道の2紙を残していたのも、どういう思いだったのか、今となっては聞くこともできない。
これら7人の戦犯者も靖国神社に合祀されている。「国に尽くした者の霊を慰める」ということで、戊辰戦争以来の軍人軍属以外にも学生の徴用工など247万人近くが神霊として祀られている。だから問題となるのだ。7人のうち 一人、廣田弘毅元首相は文人であり、軍人ではない。廣田の遺族も「合祀はやめて。菩提寺があるからしなくて良い」と言っているがそのまま来ている。
敗戦したから犯罪者になったのであり、勝っていれば違うではないか。満州事変、ノモンハンなど仕掛けた軍人は祀られているのに不公平?・・・まぁ、ここがドイツであれば、自殺したヒトラーやゲッペルスなども祀るということと同じと思うのだけど。犯罪者は外すべきだな。祀りたいのであれば、いっそ戦争で犠牲になったすべての国民を祀ればどうか、とさえ思う。すべての国民は国に尽くしている!のでは。