夏川純ちゃん。2~3週間前に『たかじんのそこまで言って委員会』で見かけたかな?年齢“詐称”なんて報じられると、いかにも犯罪めいていてちょっとかわいそうですね。26歳だったそうです。
見たところ、トークっぷりを聞いたところの印象では、“ぶりぶりロリ風”でも“年齢不詳不思議ちゃん系”でもなく、90年代初頭のかとうれいこさんみたいな“ワルいこともいろいろ知ってるお姉さん風”に近い雰囲気で、あくまで26歳じゃない23歳なんだ!を押し通さないと成立しないキャラではないと思ったんですけどね。
現在の所属事務所に移籍、芸名を変えて再デビューするにあたって「10代の方々に応援してもらいたいという気持ちが強く」(すでに22歳だったが)19歳と公称した、というのが発端らしいです。
確かに、ナイスバディ、グラマラスを売りにしてセクシーグラビアでデビューする場合、22歳以上なら“熟れてて当然”だけど、18~9歳と言っておけば、「10代でこのカラダかよオイ」と、“お客”になる男性陣の“うっしっし度”がかなり違ってくるということはありそうです。
それにしても、月河、雑誌のセクシーグラビアの客層と言えば、“10代の方々”メインというほどは若くなくても、思春期~青年期の高・大学生や独身サラリーマンが主力だとばかり思っていました。この辺の年代と言えばエネルギー、リビドーびんびんで、「女なら1コでも2コでも若いほうがいい」という執着は必ずしもなく、むしろ“人妻”や“女教師”“ナース”など“イロイロ知ってるお姉さん”の需要も、圧倒的多数派ではなくてもかなりあるのではないかと。
「とにかく女は若いのがいい、10代最高」と言い張ってやまないのは、自分の性的ポテンシャルに自信がなくなってきたオッサンの専売特許では?
月河が思ってるより、グラビア誌の客の年齢層は高めだったということなのか。はたまた、グラビアを愛読、愛用する青少年男子の中身のオッサン度が高いということなのか。
夏川純ちゃんをグラビアで売り出そうとした人たちが、勝手にそう思い込んでいただけのような気もします。
“若いほうを高く買う”市場の雰囲気があるから、若く言って売ろうとする手合いが絶えないのか、売り手が若いよ若いよと強調して売って来るから、市場も若いほうへ若いほうへと靡くのか。
今回、一度は詐称を否定した純ちゃん側が一転、実年齢をカムアウトした動機は、学校卒業年度のわかるアルバム記念写真の雑誌掲載が決まって“もう誤魔化しきれない”と覚悟したからだとか。これもちょっとかわいそうな話。詐称も、「詐称では?」と質されて誤魔化すのも、良いか悪いかで言えばもちろん悪いけど、そこまで追いつめる必要あったのかなぁ。
元はと言えば、“お客さんにうける、喜んでもらうため”に発した嘘なんだから、もう少し“納得ずくで騙されてあげる”大人の度量があってもよかったんじゃないでしょうかね。
「コイツ、絶対サバ読んでるよね」とニヤニヤしながら、“納得ずくの嘘”が醸し出す微妙な空気を楽しむほうが、「やっぱ女は若くなくちゃな、うっしっし」より、娯楽として高級だと思うんですけど。どんなもんでしょう。