気がつけば世はフレッシャーズの季節ですよ。だからってわけでもないけど、先日、春のバーゲン第一弾で、いままでヤッタことなかったアイテム1コぐらい挑戦してみようと思い、スキニージーンズっちゅうものを2本ほど買って試してみました。
ブーツカットとかストレートスリムの普通のジーンズをはくときもいつも悩ましいのですが、ヒップが10代の頃から超薄い上、寄る年波で薄いなりに一歩、また一歩と下がって来つつあるので、ウエスト、股下、股上ぜんぶ一致するサイズを探すのがまず第一関門。
まー、見映え的にはともかく、固めで厚めのレギンス履いてると思えば、寒冷地住まいの労働者としては結構具合のいいもんです。
ただ、脱ぐときのスーパー脱ぎにくさだけはアレ、何とかならないもんでしょうか。
ジッパー下げて膝の上ぐらいまで下ろしてから、片方のスソをカカトの下ぐらいまで引っ張って、反対側の足先でそのスソを踏ん付けといてズリッと脚を抜き、もう片方も以下同文、というね。慣れてしまえばどうってことはないけど、自分で自分の動作を鏡で見たりなんかすると、そそけ立つような色気のなさですな。
やはり衣服としての設計思想みたいなものがゴールドラッシュとフロンティアの国USA発というか、機能上、色気を必要としないアイテムからは徹底的に色気をオミットしてあるんですね。
いやしくも豊葦原瑞穂の国・日本に生まれ育った(多少、峠を越したとは言え)大人の女性が、衣服を脱ぎ、裸に一歩近づく過程の所作として、この色気のなさは由々しき問題ではあるまいか。
…と、かねがね考えていたら、非高齢家族から「色気は、脱いだその“中身”にあればいいんだから、動作とか関係ないし」と、一刀両断のコメントがありました。
「男から見れば、色気のある服とか、色気のない脱ぎ方とか存在しないから。色気のある女が、色気のあるカラダで着てれば、ボロでも流行遅れでも全然色気あるし」「ないものは何着ても、何をどう脱いでもないし」
……はいっ、ミもフタもドーシタもコーシタもないシンプルなご意見ありがとうございました。これからは心おきなくスソ踏ん付けてズリッ、踏ん付けてズリッしようっと。