イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

にがい麦

2010-03-06 20:57:39 | 

しばらく見ないうちにSAPPORO麦とホップが缶パケデザインごとリニューアルしていたんですね。

CMが、仲間由紀恵さんがカゴさげて冷蔵棚を追っかけるヴァージョンになった頃からかな。このラベルに関しては、2年前の発売当時、WDRYがなくなっちゃったんで仕方なくみたいな感じで試してみたとき“最悪にもほどがある”ってぐらいクチに合わなかったので、今回も若干尻込みしつつ試飲。いや、クチに合わないと結論出てるものを何でそんなにしつこく追いかけるのかと訊かれると自分でもよくわからんのですが、過去に、リニューアルしてびっくりするほど味が変わったラベルを二、三知っているし、怖いもの見たさということもありますしね。

んで、感想。

悪くない感じになりました。発売当初の“重た苦いピリピリ感”が気にならなくなって、そうですね、思いきり大雑把に言うと、KIRINホップの真実に近い、爽快と言ってもいい苦みになりました。

20083月、当地で出回り始めた頃の麦とホップは、油っこめの料理食べながら飲んだわけでもないのに、350ml缶ひとつ空けきらないうちに胸焼けがしてしょうがなかったのですが、今リニューアルでこれも解消。原材料やスピリッツの配合とともに、添加物なども大幅に刷新したと見ました。

この日はついでに、向かって左肩に“新!麦のおいしさUPの三角肩章?がついたAsahiクリアアサヒも一緒に購入。泡モノ界“農閑期”で、新製品リリースはひと休みかと思っている間にも、既存ラベルは着々とマイナーチェンジしているのだなあ。

麦ホから一日おいて(続けて飲むと、先に飲んだやつの後味でわけわからなくなりますからね)、こちらも試飲。

うーーん、これはちょっと。どうしたものか。

Clearというネーミングとは裏腹に、かねてから月河は“粘っこ甘い”としか感じられなかったこのラベル。それも、不二家ネクター飲んだ後の自分の唾液飲んでるような粘っこさでした。コレ、リニュ前の印象ね。

リニューアルして、“甘さ”がそっくり“爽快と言うには微妙すぎる苦み”に横滑り、しかも“唾液的な粘っこさ”はそのままという、個人的には甚だ嬉しくないリニューアルになってしまいました。

しかも、飲んでから一時間ほど経ってから気がついたのですが、微妙に頭痛もする。念のために言っておきますが350ml缶×1ですぜ。泡モノ新ジャンルでこんな“自覚症状”が出たのは初めてです。同じAsahi麦搾りはアルコール度数が1.5パーセントほどクリアアサヒより高いのですが、飲んで頭痛がしたことはありません。

しかも、家族から「顔が赤いよ、アレルギー?」との指摘まで受けてしまった。泡モノであれ非泡系であれ、アルコールで顔が赤くなったことはない月河がです。何なんだ。アルコールではない、でも顔を赤くさせる、何かが入っているのかしら。

麦ホ同様、スピリッツの配合や添加物その他、相当大がかりに変えたと思われますが、月河個人にはまるっと改悪と出たよう。リニュ前からあまり贔屓な味ではなかったので、改悪されてもさほど残念でもありませんが。

さっきから“粘っこさ”と、あたかも欠点のように何度も書いていますけれども、最近の発泡酒・新ジャンル、特に健康機能系ではわりとこれ的な舌触りのもの、多いんですよね。多いということは抵抗のない消費者が多いということで、「改悪なんてとんでもない、旨くなったよ」と思う人も結構いるかもしれない。

顔が赤くなった件に関しては、このラベルを試飲したその日限定で、肝臓の調子が悪かったのかもしれないし。

まー月河のように、新ラベルを見かけるたびにあっちへふらふら、こっちにきょろきょろと遊牧民している消費者の客単価なんか知れていますが、麦とホップ、クリアアサヒ、ともに国内新ジャンル界の好調を牽引してきたラベルのはず。このリニューアル、市場では吉と出るか凶と出るか。

どうも両ラベルともに、発売初期の“女性や泡モノビギナーにも敷居の低い甘口”から若干シフトし、昔ながらのラガービール、生ビールの“心地よい苦さ”をどうにか取り入れてプラスにつなげようとしているのはわかるのですが、どっこい一発正解というわけにはいかなかった。そんな印象が残りました。

3月に入っての楽しみな新製品というと、KIRIN 1000(サウザン)SUNTORY 7種のホップRELAXでしょうか。経営統合話がぽしゃって、まだやるかというSUNTORYの泡モノ、糖質0の機能系とあっては、味のほうはあまり高望みしないほうがいいかなと思いますが、昨年の豊かのような、短くも嬉しい当たり花火もありますしね。

経営統合成らずと言えばKIRINもですが、こちらはそもそも泡モノメインのメーカー。それがまたこの1000(サウザン)って、公式プレサイトで缶パケだけ見たら絶対缶コーヒーと思うじゃないですか、キリマンジャロ系の。この“騙し絵”みたいな戦略が妙に気をひきます。

前者は17日(水)、後者は30日(火)リリース。雪の消え残る当地ですが、すでに冷蔵ケースの中は、春を通り越して夏が待ち遠しい勢いになっているようです。

コメント
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