イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

週刊少年ホップ

2010-03-14 13:42:07 | 

先日SAPPORO麦とホップのリニューアル版を試飲したとき思ったのですが、リニューアルされて胸焼けがしなくなった喜ばしさはさておき、“麦とホップ”ってネーミング、“花とゆめ”に似てませんか。『ガラスの仮面』とか『動物のお医者さん』が連載されてた。最近コミック誌、ご無沙汰だけど。

“山と渓谷”にも似ているし、集英社の情報誌“青春と読書”にも。後者は月初め頃大きな本屋さんのレジ横で無料入手できます。…って何の話だ。ネーミングの発想です。相性のいい、合わせると強力になる、2つのイメージを“~と~”でつなげて1ワードにするという。

これ式を延長すると、日本酒で“米と麹(こうじ)”なんてのもアリでしょう。原材料、それも誰もが「このアイテムならこの原材料あってこそ」と認知されている項目を2つ並べるのがミソ。

そう言えば昔、東京に住んでいた頃“粉と卵”ってケーキ屋さんもあったな。スフレチーズケーキがおいしかった。当地に帰って来て、出張で上京したときも万障繰り合わせて足伸ばしたりしたものだけど、まだ健在かしら。ちょっと脱線。

一方、KIRIN“ホップの真実”は、だいぶ前に休刊した“噂の眞相”を思い出さずにいられません。“真(眞)”ってかなり、タイトリングに使うのに勇気の要る字だと思うのです。“真一”さんとか“真理子”さんとか、人名には結構使われていますが、人間の名前だから、位負けせず使えるということもある。アルコール嗜好品、それも、言ってしまえば“ビールの偽物”である新ジャンルに、これ、なかなか付けられませんよ。

“噂の眞相”もねぇ。「“噂”はいいけど、“眞相”ってよく言うよなぁ」と毎号、思うような雑誌ではありました。週刊誌記者匿名座談会。面白かったけど。巻末に近いところにあった“おわびア・ラ・カルト”のページに、当地ローカル紙の噴飯ミスと訂正記事切り抜いて「こんなんありましたけど」と送ってみたら、掲載されてテレフォンカードもらったこともあったっけ。右翼に編集部襲撃されて死にかけたこともある岡留安則編集長、休刊後は沖縄でマイペースの発信をされていると聞きますが、沖縄も最近めっきりキナ臭いし、お元気かな。

同じKIRIN“コクの時間”のほうは、PHPの“ほんとうの時代”と似たセンスですね。休刊組では“自由時間”なんてのもあったし、ひらがな表記で“かぞくのじかん”は続刊中。

“コク”“ほんとう”“自由”“家族”ってアタマが問答無用のプラスイメージであるところへ、“時間(or時代)”って付けると、一期一会感が出るんですよ。バリバリの品物(=財)であるにもかかわらず、物でないモノ=サービスを買っているような錯覚をさせる効果もある。物におカネをつかうより、サービスにつかうほうが知的でハイソで進んでるような気がするじゃないですか。「コンクリートから人へ」、民主党のマニフェストもこれです。とっくに地に堕ちたけどね。

TVブロスには『大人の時間ですよ!』というコラムもあったり。“ひとり身の上相談”面白いですよね。最新号は山下智久さん篇でしたが、123日号の井上陽水さん篇も良かったな。絶対、アノことで悩んでると思ったもの。

…何の話だっけ。毎シーズン、それこそ泡が噴き出るごとく新発されるビール系飲料のネーミングは、雑誌名のネーミングと同根なところがあるな、と言いたかったのでした。

SAPPOROの当地限定“道産素材”は“婦人公論”か。「コレでできてますよ」を一見、愛想っけのない硬質な四字熟語にまとめるというところがね。日本語ってなんだかんだで漢文漢詩の強い影響下にもある文化なので、漢字四字にまとめられると、立方体みたいに座りがいいんですな。

それプラス北海道の消費者には、「ビール原材料なら本州その他より、ウチに一日の長がある」という信仰があって、“道産”はプラスイメージなのです。ビール方面だけではなく、お米も最近好評快調ですしね。道産米。ななつぼし。ほしのゆめ。おぼろづき。ゆめぴりか。本州の皆さんも食べてね。炒飯やカレーライスには粘りの少ないななつぼし、おむすび・お弁当には冷めてもおいしいおぼろづきがおすすめです。大幅に脱線。

“確たる根拠があるわけじゃないんだけど、なんとなく有り難味があるような気がする”という点で“婦人”も(北海道在住消費者にとっての)“道産”と似ているでしょう。“女性”より“婦人”のほうが格上のような気がしませんか(しないか)。

ビール系泡モノと雑誌。“出ては消える”という点で企画発想に共通点が多いのかも。

Asahi“麦搾り”は………“競馬最強の法則”かな。“競艇マクール”かな。“麦”だけでいいのにそこを敢えて“搾る”。“競馬最強”でじゅうぶん勝てそうなのに、さらに“法則”。“競艇”だって言われなくてもわかってんのにそこへたたみかけて“捲くーる”。

そのうち“麦と生活”“麦の友”“麦のしあわせ”“愛麦倶楽部”なんてのも出てくるかもしれません。

コメント
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