イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

川上王女亡命す

2007-05-13 18:02:52 | テレビ番組

00年と01年の2回、当地で行われたNHK『BSマンガ夜話』の公開収録を観覧したことがあります。放送は収録から一ヶ月ほど後になるのですが、3夜~4夜連続の1夜めに地方公開収録の回が放送されると、続く2夜めからのいつものスタジオ生放送の空気が、微妙に違うんですよね。司会(当時。いまは?)の大月隆寛さん以下、レギュラーパネラーのいしかわじゅんさん、岡田斗司夫さん、夏目房之介さん…と平均年齢結構高いメンバーだったのですが、ギンギンにとまではいかないけど、ふわっとテンションが高いんですよ。声もいつもより出ていたような。ふだんスタジオにこもって、FAXやメールで視聴者からのリアクションを受け付けながらとは言え、やはり会場でお客さんのナマの声や表情に接しながら番組をやってみるという経験は心理的に大きな刺激になるんだなと思いました。

こちらはもう20年ぐらい前になりますが、月河、ローカル局の情報番組でTVショッピングコーナーを2回ほど担当したこともあるんです。「ハイッ今日ご紹介いたしますのは、当店の特選、これからのお出かけに最適な○○です(ニカッ笑い)」とか言うヤツね。

名前テロップ付きで顔出しでTV出演したのはあれが唯一にして最後だと思うんだけど、まぁそれはともかく、TVのスタジオって薄暗いがらんどうの空間の、一隅にだけお洒落なしつらえがほどこされ、ライトが煌々と当てられて、独特の虚飾感、人工的閉塞感がありますね。目の前にカメラはごっそりこっちを向いているのに、自分が話しかけている不特定多数のお客さんの顔はひとつも見えない。月河はいつもコーナー担当してる先輩のピンチヒッターだったから、見るものすべてが面白かったけど、ああいう空気の中に毎日居たら、自分が言ったことに目の前の人たちが反応してくれるというナマな空気が新鮮で、お祭りのように感じられるのはわかります。

低空飛行というか不時着寸前だった『着信御礼!ケータイ大喜利』(12日24:10~)にもそんな“お祭り効果”がありました。GW中に、渋谷のNHK本丸でファンイベントが行われたんですね。オオギリーガー認定の常連さん3人ともご対面ができて、ハンドルネーム○○さんはドコ勤務とか、男子とばかり思ったら女子だったとか、レギュラー陣にも愉快なサプライズだった模様。おかげで板尾創路さん、千原ジュニアともに、ネットに喩えれば“軽い”のなんの。目の輝きからして違うし、サクサクサクサク。よほど嬉しかったんだろうなぁ。スタジオ、ずっとどよーん、モヤモヤだったもんねぇ。唯一イベント出席してなかった今田耕治さんが「行きたかったなぁ」「夏のSP(←もう決定?)はバケモンさんも来てもらわな」などと持ち上げて、いやがうえにもテンション浮揚。

しかも今回、神風が吹きましたよ。阿藤快さん、ご本人降臨。「旅番組、“今日はやる気ないなぁ~”何を言った?」…メジャーリーグ戦とは言え、三本続出も道理。これ、設問がスマッシュヒットですもん。ものまねのホリの「○○さんが絶対言わないこと」→武田鉄矢「あーあ、みんな死ねばいいのに」中尾彬「お掃除終わりました」の発想でいける。こういうピリッとした問題作りができるなら、何でもっと早くやらなかったんだ。

しかも、阿藤さんの読みが抜群、て言うか神ワザの域。ネタに“(笑)”ってあったら、本当にヘラヘラ声出して脱力笑いしてくれる。いままで何度かフィーチャーされた声優さんたちも頑張ってはくれたけど、やっぱりナマ放送のカメラマイクを相手にすると、顔出し生身立ち回りで曝されてきた役者さんのほうが圧倒的に有利ですね。もう、頭の中で「自分が絶対言わないことを言うとしたら?」というイメージができて読んでる感じ。役者キャリア云々じゃなく、阿藤さんの人徳かもしれません。ネタに入る前の今田さんの「たまには(リアルに)“やる気出ぇへんな”いうことありませんか~?」に「ないですね!」とキッパリ答えてくれたから、その後読むネタがより光った。

最後の問題「10文字作文」でまた軽くどよーんとしかかったけど、阿藤効果の余波でなんとか盛況のうちにフィニッシュ。本当に、TV番組ってバケモン、いや生きモンなんですね。今回で、スタッフも相当インスパイアされたんじゃないかな。次回の生放送は6月16日とのこと。月河は携帯持ってないので、もちろん投稿参加はできませんが、こういう“ROM”の視聴者が観て面白い番組になるかどうか、こそが大事。神風も二度はないはず。次が正念場です。

今日の競馬はヴィクトリアマイル。この時期、個体差あるけど牝馬はフケまくりなんで、荒れることはわかっていたんですが。

アサヒライジングはやっぱりハナ切ってこそ絵になりますが、左回り、特に東京に強い柴田善臣大先生、もーちょっと粘らなきゃいかんだろう。若輩松岡ごときに差し切られてどうする。松岡くんは、来週オークスのマヤノトップガン産駒ハロースピードにツキをとっといてほしかったけど、GⅠジョッキーになって見えてくるものもあると思うので、ここからの覚醒に期待しましょうか。

スタート後手のカワカミプリンセスは、久々でマイルの流れに戸惑っていた感もありますが、幸四郎くんの手の内にまだおさまってない感じ。馬が、屋根舐めてるだろう。キングヘイロー産駒なので、一度福永祐一くんに乗ってみてほしいな。でも祐一っちゃんにはGⅠパートナー・フサイチパンドラがいるから牝馬限定戦で差し合ったら捨てられないだろうし。今度こそ繰り上がりでない1勝をプレゼントしなきゃいけないし。モテ男はつらいね祐一っちゃん。昼ドラみたい。

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