紅白歌合戦、見ましたよ。スキマスイッチだけ。予定通り。
紅白も変わりました。いまはNHKの紅白サイトに、どの出場者が大体何時何分頃に歌うか表示してあるんですね。お目当ての人だけピンポイントで見て、あとは見ない、月河のような視聴者を想定織り込み済みなのね。そろそろかなと思ってTVをつけたら、浜崎あゆみさんがマリー・アントワネットのコスプレで歌っていました。表紙やグラビアではない、動いている浜崎さんを見るのは2~3年ぶりぐらいでしたが、アレ?こんなにハスキーヴォイスだったっけ?♪たからものぅぉぅぉぅ~って工藤静香さんばりに語尾張り上げる歌い方だったっけ?歌の番組そのものがご無沙汰だと、なんだかとっても新鮮。でも、歌の後の挨拶「ありがとうございました。」は、昔のCM「くり。」のあゆちゃんヴォイスでした。
で、本命のスキマスイッチ。ピアノ常田さんと、漫才のトータルテンボスツッコミ藤田さんとどっちが先にアフロをやめるか、もしくは物量的に無理になるか、月河は自分の中の一人二役で賭けてるんですが、今日見る限り、常田さんのほうが歴然と勝ち残りそうですね。初めて見た頃は“歩く黒い枯山水”風だったのが、いまや完全な球面に近くなって、4πr二乗で表面積が求められそうな勢い。
ボーカル大橋さんは、ぶっちゃけ肉づきの良くなり方がヤバくないですか。“青年役”がキツくなってきた頃の石原裕次郎さんにも、もともとヤバかったのがますますヤバくなってきた頃の太川陽介さんにも似てきている。歌の要所要所でのリキみ顔は、アントニオ古賀さんにも似ているところがある(年代がバラバラなうえアバウト、かつ失礼な比較で本当にごめんなさい)。
そんなことはさておき、曲は本当に美しい。紅白の舞台で、音の私小説とも言える『アカツキの詩』を聞いてみたいなと思っていたのですが、『ボクノート』も申し分なく、心に流れ込む澄んだ水のような、水の上をわたる風のような美しい曲です。『アカツキの詩』が私小説なら、こちらは音のジュヴナイル。曲と言葉が縦糸と横糸になって、時に縦横を入れ替えて、織り成すイメージの豊かさに圧倒されます。これが『劇場版ドラえもん』のテーマ曲だというのだから、いまの日本のお子様たち恵まれすぎ。こんなところまで飽食の時代。
バックのドラムの人がカメラの角度によって俳優の安居剣一郎さんに激似だった。あと、司会の中居くんは、「スキマを埋めるようにファン層が広がってきていますね」とか、明らかに舞台セット転換の間つなぎとわかるどうでもいいトークが異様にうまくなってるのな。スキマスイッチの後いきなり猛烈に似合わない衣装の仲間由紀恵さんと、眉無しに髪真ん中分け恐怖メイクの中島美嘉さんが映って、あわててチャンネルを変えました。
こんなゆるい感じで過ごしてしまった年越し。でもこのゆるさがささやかに貴重なんです。
2007年も概ね“ゆる進行”なブログになると思いますが、皆さんどうぞよろしく。
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