紅白歌合戦、ちゃんと見ない理由はというと、“聞きなじみのある曲”“(いつもFMや着うた、CMなどでしか聞いていないので)TV仕様で歌い手さんが衣装着て肉声で歌うところを見てみたいと思う曲”がほとんどない(2006年はスキマのみ)から。これに尽きると思うんです。
そこで、月河にとっては、聞きなじみあると言えばこれが一番スペシャル、“昼ドラOPテーマ曲だけの紅白”を考えてみました。
1話だけ、OPだけでもとにかく自分で聞いて知っている曲限定なので、90年代以降本放送の作品、特にフジ-東海系に偏り気味な点はひらにご容赦を。
①:紅・我那覇美奈『ひとつだけ』(『レッド』) 白・BREATH『プロローグ』(『永遠の君へ』)~背景、大都会の雑踏の映像から、人けのない砂浜へ。波打ち際に五線譜が書いてあり、波に洗われて消える~
②:紅・吉村まさみfea.DeVOICE『Delight of my love』(『新・愛の嵐』) 白・バーストフルーツ『愛してる』(『砂の城』)~砂浜の足元にある貝殻のアップからパン。日が昇り、やがて日が傾いて日没へ~
③:紅・Yuima『Find the way』(『女優・杏子』)~砂浜が再び夜明けに。そこへ忽然と現われたドアが突然開いて荻野目慶子さんが花束を持って登場「舞台で輝いてこそ!紅組を応援しています」とメッセージ。 砂浜カメラが上空にパンして入り江の西日になり暗転~ 白・サラブレンド『優しい光』(『冬の輪舞』)~歌の途中から日の出の入り江になる~
④:紅・Kokia『かわらないこと』(『愛しき者へ』)~入り江からいったん水中映像へ~ 白・Gackt『届カナイ愛ト(中略)愛シ続ケタ』(『契約結婚』)~水中から浮上、再び光満ちる碧の陸上へ~
~舞台明るくなったところでチャイナタウン風派手なセットになり攻守交替~
⑤:白・東方神起『Step by Step』(『家族善哉』)~エンディングとともに中華が外れて昭和初期ダンスホール風に~ 紅・奥村愛子『くちびるセクシー』(『貞操問答』)~モガモボ風ダンサーの群舞でにぎにぎしく~
⑥:白・郷ひろみ『kissが哀しい』(『白衣のふたり』) 紅・和田アキ子『帰り来ぬ青春』(『聞かせてよ愛の言葉を』)~大御所らしく背景セットなしオケとコーラスのみでじっくり~
⑦:白・風味堂『I believe in your love』(『デザイナー』)~照明戻った背景にエプロンステージが出現。梨花さんとかエビちゃんだかカニちゃんだかが次々先端ファッションで登場し意味無くターンしては退場~ 紅・古内東子『この手のひら』(『母の告白』)~コーラスが児童合唱団と保育士姿の指揮者にかわりほのぼのムードで~
⑧:白・藤井フミヤ『君が僕を想う夜』(『緋の十字架』)~児童が去った後の合唱台上に突然純白の聖母マリア像と十字架が出現~ 紅・Fayray『口づけ』(『愛のソレア』)~十字架が巨大な立ち木に変わり、聖母像の中から深紅の衣装のフラメンコダンサーが現われ木陰でソレアを踊る~
~立ち木が青々と茂った状態で攻守交替~
⑨:紅・長山洋子『傘~アンブレラ~』(『しおり伝説』)~巨大立ち木が巨大傘に変わる~ 白:VOICE『二十四時間の神話』(『誘惑の夏』)~巨大傘が開いたまま客席に向かってゆっくり倒れ、傘面が巨大時計の文字盤に変わって歌の間に針が一巡、12:00の位置に来たとき暗転するように照明フェード~
⑩:紅・柴田淳『紅蓮の月』(『美しい罠』)~歌い出し真っ暗だった背景に、1stコーラス後半から月の光が差し込み、エンディングとともに巨大時計のあった位置に白い薔薇が浮かび上がる~ 白:ゴスペラーズ『Platinum kiss』(『紅の紋章』)~白薔薇が渓流に流されて行き橋の下を潜り抜けて海へ。エンディングで海底の紅珊瑚礁が映し出される~
⑪:紅・大黒摩季『胡蝶の夢』(『新・風のロンド』)~珊瑚礁の下に沈んでいた砂時計が海流に流されて行き波のまにまに渚に漂着。女性の手が拾い上げて砂が落ち始めたところで♪さらって~…とエンド。白・DEEN『My love』(『風の行方』)~落ちて行く砂のアップが風で流され砂嵐状態に。エンディングで砂嵐がやむと背景は青空。⑧の立ち木が再び青々と新芽を吹いていた。
~青空と立ち木が背景に引いて行き巨大な花柄のステンドグラスが下りてくる中、「紅が女性とか、白は男性とか細かいことは関係ない」と中島丈博氏の懐の広い応援メッセージが読み上げられる~
⑫紅(トリ前)・岡本知高『涙のアリア』(『牡丹と薔薇』) 白(大トリ)・SHO-1『偽りの花園』(『偽りの花園』)~クライマックスで風が吹き荒れステンドグラスが爆音とともに割れて飛び散り、ケーブルやコードがねじれよじれマイクが倒れたりしてそこらじゅうが血に染まるが出場者客席一体となって大合唱のうちにフィナーレ~
…もっと入れたい曲、山のようにあるんですけどね。構成がなかなか難題。せつなバラード系が優勢なので、どう変化をつけるか。
もちろん、いちばん大変なのは背景の美術さん。これは間違いありません。
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