★昨日はユニクロに家内のお伴をして行ってきた。
少し前だが『ユニクロに立ちはだかる壁』などと言うブログを読んだな と思いだして探してみた。検索で直ぐ見つかるから便利な世の中である。
そのホームページなども、店内の広告なども綺麗で派手だし、世界にどんどん店舗を拡充のようだから、
ものすごく好調なのかと思っていたが、このブログの論調ではそうでもなかったのである。
確かに、対前年度の売上対比では、この2年間ほどは前年度を下回っているのである。
改めて、大西宏さんのブログを読んでみたが、なかなかオモシロかった。
マーケッテングの観点から、その指摘は非常に興味深いものである。こんなことが書かれている。
ニューヨークの5番街とか、銀座とかに旗艦店を華々しくオープンさせたユニクロ、「毎日の目覚めを快適にする」をコンセプトにした新発想のソーシャル目覚ましアプリUNIQLO WAKE UPの話題もあってさぞかし絶好調か感じさせますが、国内の売上ではどうも絶好調だった2009年秋冬以降は、壁にぶちあたっている感じがします。・・・・・
5月は、ゴールデンウィークおよび下旬に実施した誕生感謝祭の販売は好調に推移いたしましたが、中旬は気温の低下により、夏物の動きが鈍かったこと、土日祝日の数が昨年に対し2日少なかった影響により、既存店売上高は前年を下回りました。
天候と土日祝日の数に不調の原因を求めるところは、なかなか優等生回答ですが、・・・・・・・
アパレル業界に消費回復の明るい話題が続いているなかで、ユニクロが伸び悩みはじめています。
売上増を出店数を増やすことに頼り始めているというのはあまり健全とはいえません。・・・・・・・
・・・・・・アパレル業界は在庫リスクとの戦いであり、ファストファッションの場合は「売れたものを造る」仕組みになっています。・・・・・
企画から製造のリードタイムをいかに短縮するかで効率に差がつくのですが、一般には2週間程度とされています。
しかしユニクロは大量発注、計画生産が前提の仕組みで、リードタイムが6ヶ月程度かかっているといわれています。
「造って売る」ビジネスなのです。今売られているものは、半年前に企画がスタートしたものだということです。
それではトレンドを追うにはむいておらず、トレンドの影響をあまり受けない「進化した下着屋さん、実用衣料屋さん」なのです。
いかに「UNIQLO WAKE UP」で素敵な目覚めを提供してくれても、ウキウキする素敵なファッションを提供するには、仕組みという根本的な問題があって、ちょっと動きが鈍いのです。
その限界が来ていて壁にぶつかりはじめているということでしょう。・・・・・
★果たして、今年になってどんな推移になっているの?だろうか
上の分析は『ビジネスの仕組み』に関係していて、なかなかオモシロい。
今週はウイークディと昨日の週末の2度もユニクロに行ったのである。
上の分析にもあったが、確かにウイークデイとはなったく違った様相になっていた。
● まず、客足が全然違う。
● 同時に価格も、全然違うのである。 大体25%は安くなっている。
● それに対応して開店時間も1時間ほど早くなっている。
たまたまだが、着いたら開店2分ほど前だった。並んでいる人もいるし、車の中で待ってる人もいる。駐車場はほぼ満杯なのである。
10時開店、 確かに安くなっている。
このメガネは、990円で売られていた。
10時20分ごろ、既に隣の駐車場も満員である。
先日ウイークデイに、商品を観に来ただけの人もいて、そんな人は買うモノを既に決めてから来店しているのだろう。
10時15分には店を出ていく人もいた。 店内滞留時間15分ほどである。
★家内の買い物は、アメリカの孫へのお土産が主だから、何でもいいのである。
アレやこれやと、探すものだから、ちょうど30分掛ったのである。
一人あたりの買い物価格は、一体どのくらいのモノなのだろう。
『造って売る』 6ヶ月もの『在庫商売』、 二輪の商売とよく似ているが、競争相手は『なに?』 で 『どこ?』 なのだろう。
そして、6月、7月はどうなのだろう。
ファッションと言っても 単価の安い計画生産商品、なかなか難しいのだろうが、
中国などの開発途上国市場での、この単価はどんな位置づけになるのだろう。
バイクなども30年前と違って、今や人口の多い、中国、東南アジヤ、ブラジルなど新興国がメイン市場なのだから、ユニクロの将来も明るいように思うのは、『素人』なのだろうか?