雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

家と長男とお墓の話

2016-01-04 07:47:10 | 私の生き方、考え方&意見

 ★娘の長男 門野力也はいまアメリカから日本の大学に留学中で、この正月休み三木に遊びにやってきた。

昨日と今日、2日間二人で過ごしている。

私も長男、彼も長男である。

昨日は、明石の長寿院まで正月の墓参りに二人で行った。

 

かっては20近くもあった古谷家の先祖代々の墓は、阪神大震災の時にほとんどが倒れてしまって、お寺が整理して今は本家の伯父が立てた墓と並んで新宅の父の墓の二つになった

沢山の墓が二つになって、実は内心ほっとしたのである。沢山な墓の位置を覚えるだけでも大変だったのである。

私の息子でもそうだったが、最近の若い人たちは、墓の制度や居士号など全然わかっていない。ましてやアメリカ育ちの力也は、大学生なのに居士を『こじ』と読むことすら知らなかった。

ましてやその命名にお金が必要などは、どう考えても合理的でない『不思議の世界』なのである。

 

  

 

長男と次男では日本の墓の制度は全然異なる

かくいう私も、子どものころは伯父に『古谷家を継ぐのはお前だ』と言われて小学校のころから、当時はこの長寿院の檀家総代をしていた伯父に連れられて何度となく、長寿院を訪れたし、先代のお上人から子供のころにいろんな話を聞かされたりした。

孫の力也も長男だが、どうもこの手の話は苦手なようだが、興味だけは示すので、昨日は長寿院の本堂や松平家のお殿様のお墓を案内したりしたのである。

誰かに知らしてさえいれば、それで私の責任の一端は果たせると思うからである。

 

  

  

 

 これがお殿様のお墓である。その院号は20文字以上もあってこんなに長いのである。

 

   

 

 こんな場所に入ってきた人は、多分檀家の方でも殆どいないのではと思う。

 一応は扉が閉まっているし、それを開けて中に入るのはなかなか勇気がいる。ご住職をよく知っているので咎められたりはしないことが解っているので、孫も案内してみたのである。

私の子供のころは、まだ松平家のお殿様の子孫の方は、お盆などに明石まで墓参でお見えになっていたのである。そしてその時には伯父の家に泊まっておられたのである。

その対応が大げさで、まさに主君と家臣の関係が残っていて、子ども心にこれはとてもではないと思ったものである。

そんな長寿院に関する戦前の私の子供のころの昔話は、外から来られた今のご住職でもご存じのない話かも知れないのである。

 

★今後、日本のお寺や檀家の制度はどのようになっていくのだろうか?

この長寿院とのお付き合いも、私の代で多分終わるのだと思うしそれでいいと思っている。

本家の伯父が外でつくった『いとこ』に明石の本家の土地も家も譲って三木にやってきたのだが、その子供は娘さんばかりで、『古谷』の家を継ぐことは出来ないので、息子や鎌倉の孫に託さねばならぬのだが、息子ですら明石の土地は何の関係もなく、ましてや孫に至っては、何にも解っていない。

然し、このあたりのことは私のほうが無頓着で、もう何年か前に鎌倉の孫に『古谷の家紋』は何ですか?と聞かれて解らずに、妹に聞いて答えたことを思いだす。 なのに今はすっかり忘れてしまっている。関心がなくて覚える気にならないのである。

 

このあたりのことについては、いまの世でもいろいろ詳しい方もおられるのだが、私自身は全然無頓着無関心ある。ただ、周囲に関心がある人が居れば、私が知っていることぐらいは伝えておかねばと思っているだけなのである。

昨日は、外孫にあたる門野力也が、幾らか聞く耳を持っていたと思うので、旧い明石の話や場所も案内したし、長寿院の本堂も、本堂の天井に書かれた私の名前のある位置も教えておいた。

大体、墓などはその人が、この世に存したことを示すためにあるのだろう。

私自身が変わっていて、初詣もしないし、祭りにも関心がない、神社でお祈りしても頼み事など一切したことはない。無宗教に近いのはなぜだろう?

墓などなくても、ネットで探せば、私は幾らでも出てくるし、このブログでも見ればどんな生き方をしたかも解るだろう。

 

★これは昨日撮った長寿院の動画である。

 

 そしてこちらは、門野力也と過ごした2016年1月3日の半日である。

朝、病院に家内を訪ねて、そのあと明石の長寿院に、そして日本にいたころ住んでいた西神のマンションとその近くの公園など、孫ももう昔を思い出し懐かしむそんな年代になったのである。

私と2日間、一緒に過ごすこともないと思うので、この時間を大事にしたいと思っている。私が伯父に連れられていろいろ一緒に過ごした時間は、いま思うと非常に貴重なのである。

 昨日の1日、そんな1日になって欲しいと思っている

 

 

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