おかずブログ

ここでは主に撮影画像を発表します。
近場で撮影した植物などがメインとなります。

石川県小松市駆け足旅行 02

2015年11月23日 | 思い出

石川県小松市駆け足旅行 02

2015年11月13日(金) 天気 曇り

ホテル→多太神社→JR小松駅→粟津駅→那谷寺→「ゆめのゆ」→加賀温泉駅→京都駅

朝、ホテルを出てから1キロほどの場所にある「多太神社」に向かう。
創建は古く、落ち着いたたたずまいはいかにも由緒のありそうな
感じである。古刹の持つ素朴さがある。
こけおどしのきらびやかさなどとは無縁の、それゆえにあまたの
無辜の歴史をしっかりと懐胎して、これまであり続けてきた社である。

神社関係者数人が境内を掃き清めている。昔なら神官というべき
だろうが、今は何というのだろう。
この社には斉藤別当実盛の兜があるとのことだが宝物殿は未見。
なんでも源義仲が奉納したようである。義仲は一時期、実盛に養育
されていたらしい。

「この所多太の神社に詣づ。実盛が甲・錦の切れあり。往古源氏に
属せし時、義朝公より賜はらせたまふとや。げにも平氏のものにあらず。
目庇より吹返しまで、菊唐草の彫りもの金をちりばめ、龍頭に鍬形打ったり。
実盛討死にの後、木曽義仲願状に添えて、この社にこめられはべるよし、
樋口の次郎が使ひせしことども、まのあたり縁起に見えたり。」
                      「(おくのほそ道)から抜粋」

「むざんやな兜の下のきりぎりす」







これで小松駅近いエリアから離れて「那谷寺」に向かう。

小松の駅も電車の本数は少ない。乗客数が少ないので仕方がない。
待ち時間が長い。
小松から隣駅の「粟津駅」まで。駅から那谷寺まではタクシー利用。
市営のバスがあるかとも思って探したが見つからない。

那谷寺は小松の市役所などからは離れているが小松市内。
芭蕉は小松→山中温泉→那谷寺→小松というコースを採っている。つまりは
小松の中心街には二度入ったということだ。

那谷寺は観光寺社でもあり紅葉でも有名らしく、そこそこに人が多い。
石の寺として岩盤や岩窟を本尊としているとのこと。別に十一面千手観音像がある。

「山中や菊はたをらぬ湯の匂ひ」

「石山の石より白し秋の風」

















紅葉はあきらかに盛りを過ぎていた。散り紅葉もたくさんである。でもまだまだ十分に楽しめた。
芭蕉の「石山の・・・」句は、このお寺のものである。

観光寺社だけど流しのタクシーが捕まえられるわけではない。
運よく空車が来ないものかと待ってるうちに「キャンバス」という乗り降り自由のバスが
来たので飛び乗る。
そのバスがたまたま「ゆめのゆ」という所で停車したので、下車して湯に浸かる。
せっかく温泉地に来たのに、入らないまま帰るのもどうかと思い、のんびりと過ごす。風呂代620円。



風呂からでて、来合わせたキャンバスで加賀温泉駅。サンダーバードで京都。
まずまず思い出に残る小旅行である。








石川県小松市 駆け足旅行 01

2015年11月23日 | 思い出

石川県小松市駆け足旅行 01

2015/11/12 天気 晴れ

「奥のほそみち」の芭蕉の足跡をたどって石川県小松市に行く。
初めは11月2・3日の予定だったが、宿と交渉して12・13日に延期する。
まずまず忙しく、2・3日の次は12・13日しか空いていなくて、那谷寺の
紅葉がどうかなーという一抹の不安があったが、変更して正解であった。
紅葉は進んでいたが十分に見られる状態だった。

順を追って時系列に記述する。
サンダーバードで小松駅に降り立ったのは11時半。すぐさま近くの観光案内所。
小松のマップやら芭蕉関係資料を手に入れる。ネットで下調べをしていたが、
案内所には立ち寄ることが必須だと思う。




小松には芭蕉関係史跡が多い。芭蕉が小松にたどり着いたのは「奥のほそみち」の途次、
1689年8月24日のこと。芭蕉46歳の年。歩いての旅は厳しいものだっただろう。

小松には小さな寺社が多いことに驚く。
まずはじめに小松天満宮。マップがありはするがスマホの地図も重宝する。
天満宮には「あかあかと日はつれなくも秋の風」の句碑がある。撮影せず。





天満宮から芦城公園を通って兎橋神社。趣のある公園だ。





兎橋神社と、通りを挟んで隣にある「すはまへ芭蕉公園」
「しをらしき名や小松吹く萩薄」「ぬれて行や人もをかしき雨の萩」





建聖寺・本折日吉神社と行く。日吉神社の鳥居が珍しい。



秋の日は釣瓶落としである。寺社参詣はこれまでにして、いったん小松駅に戻り「安宅の関址」に行く。
勧進帳で有名だが後世に作られたものだし、真実は違うはずだ。
「義経記」も戦記物で脚色が入っていて必ずしも真実であるはすはないが、それでもより
真実に近いものと思う。ともあれ義経がこの辺りを通ったのは1186年末頃のことだろう。
安宅住吉神社などを見てから、近くのレストランで食事。











ここの夕日も撮影したくて、レストランで少しゆっくりする。
夕日撮影はうまくいかなかった。海面から上にかけて幅広の厚く黒い雲がかかっていて、陽はその雲に
隠れてしまうので、これでは無理なのも仕方ない。



タクシーはいなく、仕方なくその場で1時間ほどを電子書籍で小説を読みながら過ごし、バスで
駅前まで。駅からほど近い安宿に投宿する。