4月11日に奈良に行って来た。
目的はというと、これも咲いているかどうかは分からないのだが、
ナラノココノエノサクラとナラノヤエノサクラを見るためである。
結論だけ言うと八重の桜も九重の桜も咲いてはいたが、
見頃ではなかった。
今年は同じ目的のために3月20日にも行ったのだが、
当然のように空振り。
この日は九重の桜には遅く八重の桜には早かった。
百人一首61番。
いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひつるかな
(61番 伊勢大輔)
伊勢大輔の上の歌にある「八重桜」を見るためである。八重桜と言っても、
ナラノヤエノサクラはソメイヨシノのような単純な一重の桜ではない。
花弁が一重のも見かけたが、花弁が重層化した桜で、それは八重桜品種の
「関山」のような八重ではない。でも見方によっては「八重」にも
なると思うし、伊勢が「八重」としたのも首肯できはする。
現在、ナラノヤエザクラと名前の付けられている桜は、はたして伊勢の歌に
ある桜と同じなのかどうか疑念が湧きはするのだが、私には同定する
能力はない。木に付けられている樹木名を信用するしかない。
この日に行った時点ではナラノヤエザクラは幹の高い位置に数輪開花して
いたのを見かけただけである。殆どは蕾。
それとは別にナラノココノエノサクラは花弁はほぼ散ってしまっていた。
残っていても傷んでしまっている。こちらは遅すぎた。
タイミングがむつかしい。
そういうわけで、明日か明後日にでも奈良に行ってきたいのだが、明日は
天気が良くない。明後日は夕方からキャンセルできない用事が入っていて無理。
18日の火曜日なら都合がつきはするのだが、ナラノヤエノサクラは
それまで待ってくれるだろうか・・・?
下の二枚は奈良公園でのもの。
4月11日の今回も万葉植物園に入場する。フジはまだまだ蕾と
園前にも知らせがあって、それは承知で様子を見るべく入る。
下の画像は植物園のものです。
例のように一番上からワンドライブに入って下さい。