70年代半ばにジム・スタインマンがプロデュースしたブロードウェイ・ミュージカルに出演したミート・ローフ。その歌唱力を買われ、1977年にジムの作詞・作曲によるアルバム、Bat Out Of Hellにてデビューを飾る。
このアルバムが大ヒットし一気に大スターの仲間入り、何しろアメリカだけで通算1,400万枚売れたからね。
ジムはその第二弾のアルバム、Bad For Goodの制作に取りかかかるも、肝心のミート・ローフが仕事のオーバー・ロードや生活における不摂生からなのか声帯を壊した。アルバムはお蔵入りかと思われたが、レコード会社の要望からジムや他の起用したアーティストらのボーカル・コーラスを取り入れてアルバムは1979年に完成。ただミート・ローフのボーカルと比べると悪くはないがやっぱり迫力が足りなかった。
てな事で、1981年にミート・ローフのボーカルによる第2弾のアルバム、Dead Ringerを制作。
ただこのアルバム全英・全米チャートそれぞれ5位・45位とそこそこ売れるも驚異的な前作と比べるとかなり物足りなく感じた。
またこの後ジムとの利益の取り分で揉めたのかこの後二人は暫しの間袂を分つことに。ミート・ローフはジムの手を借りずにアルバムを制作も不発、対して彼が歌う予定であったジムの作品、Total Eclipse Of The HeartとMaking Love Out Of Nothing At Allはボニー・タイラーとエア・サプライらが歌い大ヒットさせ明暗が別れた。
因みにDead Ringerってそっくりさんという意味がある。いまいち売れなかったのは、Bat Out Of Hellの大ヒッチの後すぐにアルバムを出せなかったことが原因なのか、はたまたミート・ローフのそっくりさんが関わったアルバムだと思われたのかな?