本日は、もうこの辺りとなったらライトなファンだったらほとんどの人が追いかけていないと思われるユーライア・ヒープの1980年の13枚目のスタジオ・アルバム、Conquestでも。
かく言うオイラも、1975年のジョン・ウエットンが新規加入したアルバム、Return To Fantasyまでで、次のアルバム、High & Mightのジャケにやっつけ仕事と感じた翼のついた空飛ぶ軍用拳銃ルガーのアートに呆れそれ以上ヒープをフォローするのをやめた記憶が....
(第二次大戦での硫黄島の激戦でのアメリカの勝利象徴した写真を模したジャケにも関わらず、このアルバムは北米では発売されなく長年のヒープのアメリカ征服プランも遂に頓挫)
(日本ではLPが発売されたが当時購入に足らず、2004年にサンクチュアリー・レーベルから出た再発リマスターCDを買ってオイラもこの幻のアルバムとようやくご対面〜)
なにしろ当時レコード会社としては期待薄に感じたみたいで、北米ではアルバムの発売が見合わされたアルバムでもある。ただヨーロッパではまだまだ根強い人気があって英チャートでも37位を記録している。
ヒープの全盛期といえば、1971年のLook At Yourself(対自核)で全英チャート39位と人気が出始め、その次なアルバムから、ケン・へンズレー、デビッド・バイロン、ミック・ボックス、リー・カースレイクとゲイリー・セインとメンバーが固まったあたりからの悪魔シリーズが彼らの絶絶頂期で、ゲイリーがドラック中毒、さらにデビッドがアル中で解雇された辺りからバンドの勢いは無くなってきた。
メンバーはケンとミック以外は後年にバンドに加入したトレバー・ボルダー(ボウイもバック・バンドEx-スパイダース)、クリススレイド(Ex-マンフレッド・マンズ・アース・バンド)に新規加入のボーカリスト、ジョン・スローマンとかなり変った。
メンバー・チェンジを繰り返しながらアルバムを制作し続けた彼らも、本作発売後リーダー格のケンがバンドから脱退しバンドは空中分解し活動停止に追い込まれる。
ただ、バンド内の曲作りの中心だったケンとミックが残っていた事もあって、じっくり鑑賞するとハイトーンのコーラスを使ったロックや哀愁を湛えた泣きのバラードなど、ヒープの特徴はよく出ていて悪い印象はない。
やっぱり80年代になって世の中のトレンドも変化し、70年代の旧態のロックはもうお呼びじゃ無かったのかもね。
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