Queen On AirなるCDセットが11月に発売されるようだが…
なんと、日本盤スーパーデラックスエディションなるものは、ボックスセットで販売されその内訳はと言うと、輸入盤国内仕様のタバコ型ボックスに6枚のSHM-CDと36ページのブックレットが付き、なんとお値段10,800円也。
DISC 1は BBC LIVE 1973 12曲収録、これって1995年に出たCD、AT THE BBC(8曲収録)と同じ音源?
Queen At The BBC
DISC 2は BBC LIVE 1974/1977 12曲収録
DISC 3はLIVE 1973/1981/1986、3箇所でのライブの詰め合わせ、計24曲
それから残りのDISC 4/5/6 はメンバーのインタビュー
オリジナルよりクオリティーの劣るデモ音源や、残念にもオリジナルの選から洩れたアウトテークであればまだしも、インタビューだけでSHM-CD3枚はちと多すぎじゃないのかね~
英語が聞き取れない日本人に、英語を映像も字幕もない3枚分のCDで聴かせていったいどうしようと考えてるのかね?
インタビューなら、映像と字幕込みのDVDかブルーレイ1枚で充分と思うけどね。
大金を使ってユニバーサルがEMIの版権を買って、その元取るためかどうか、ドル箱のビートルズやクイーンなんかの旧音源を使って、あの手この手で新商品として出しまくってるけど、特に今回の高額商品、誰が考えてもおかしいと思うけどね…
ちょっとぼり過ぎ。
ファースト・アルバムをリアルタイムで聴いてきた人にとっては、クイーンのピークはやっぱり、AT THE NIGHT AT THE OPERAではないだろうか…
そう思う人にとっては、クイーンの初期4作が肝となっていて、そのあたりのライブ音源が出てくるといても立っていられない。
私もそのクチで、2014年に出された、QUEEN II とSHEER HEART ATTACKのライブを収録したLIVE AT RAINBOW 74は、大盤振る舞いでスーパー・デラックス・エディションを購入してしまった。
それから、1年少し時が過ぎて、今年AT THE NIGHT AT THE OPERA 時のライブと称してA NIGHT AT THE ODEONなるものが登場した。
今回も同じようなスーパー・デラックス・エディションなるものが出たのであるが、同映像でDVDとBLUE RAYのディスクを各1枚ずつ収録という無駄なダブり、また、スーパー・デラックス・エディション限定と思っていた、BOHEMIAN RHAPSODYの12インチ・シングル盤が別売されることがわかり、輸入国内仕様盤で2万円以上、輸入盤でも約1万5千円もするこの商品を手にする価値は無いと考え、今回は、約3000円程度で輸入盤(CD+DVD)を入手してみた。
1975年11月15日から始まった最新アルバムのAT THE NIGHT AT THE OPERAと銘打ったツアーの、12月24日ロンドンのハマースミス・オデオン・シアターでのライブではあるが、このCDに関しては、新アルバムからはBOHEMIAN RHAPSODY だけである。
新曲1曲のみの公演だったのか、CDの収録容量の制限があり実際に演奏された新曲がカットされたのか、その辺りの事情はわからないが、これでは、LIVE AT RAINBOW 74のセット・リストとそう変わらない。
YOU’RE MY BEST FRIEND、39や LOVE OF MY LIFEなどの曲もあったのだからこれらをセット・リストに加えて欲しかったところ。
ハマースミス・オデオンの公演はLIVE ON BBC TV AND RADIOとなっていたこともあって、音質は悪くない。後年のアリーナ公演などと比べると会場規模が小さく、直で聴けばかなり迫力があったのでは。
また、映像は70年代の物だったことを考慮すると、TV用ということでまずまずの出来であるが、必ずしもBLUE RAYで見る必要性があるとは思わないのだが…
ファースト・アルバムをある評論家にコテンパンに叩かれて(と言っても、当時そのことを知るのは、セカンド・アルバムのライナー・ノートの記述からだが)その後もグループが存続しスーパー・スターの座に上り詰めた。
そしてオリジナル・メンバーが二人だけになった後も、3年前のロンドン・オリンピックの開会 ・閉会式に置いて主要な場面で演奏するとは、デビュー当時には誰も想像出来なかったであろう。
まさしく伝説のロックバンド
クイーンのボックス・セットが届き、猫の小判状態になって1ヶ月以上の時が過ぎた。
箱が金色でできているので、本当に小判状態である。
“やっぱり、限定特別仕様のカラー・レコードを、しばらく針を交換していないオンボロ・ターン・テーブルで試し聴きするのはリスクがある。” と思うのだが、メーカーによるレコード針の適切な交換時期もあんまりあてに出来ない。なぜなら、100円でゲットした中古レコードでも、目視で表面に傷がなければ、中性洗剤でゴシゴシと洗ってやれば雑音が気にならないレベルなる気がする。
せっかく買ったんだから、なんとか聴く事が出来ないかなと思っていたところ、このセットに全曲をMP3のフォーマットでダウン・ロード出来るクーポンが付いてくることを見落としていた。早速ボックスを調べたところ、最初ゴミかと思われた三つ折れになったダウンロードのクーポン紙切れが箱の底から現れた。
早速サイトに接続し、全ての楽曲をゲット。
このボックス・セットの音源は、ブラインド・テストの選考を経て選ばれた、ボブ・ラドウィックの手によるもので、当初オリジナルのマスター・テープからラッカー盤を直接カットするとのことだったが、マスター・テープの劣化があり、劣化を修復し96KHz/24Bitのデジタルマスターを作成し、それを使ってカッティングしたとのこと。そしてそのついでに、320kbitsのMP3音源が作成された。
QUEENの場合、21世紀になってから今日までに、2001年にEMIがリマスターした音源(東芝が2004年と2008年の紙ジャケCDにその音源を使用)と2011年にEMIがユニバーサルの傘下になってからの再リマスター(コンパニオン・ディスクをつけた2枚組CD)と2回あり、今回はその音源とは異なる3回目のリマスターとなる。
2011年のリマスター盤は所有していないので、2001年のリマスター盤をアイ・チューンにAAC 256bitsのフォーマットで取り込み、今回のMP3の音源と聴き比べたところ、今回のリマスターは2001年のリマスターとより音圧(音量?)が高く設定されているような… つまり、アンプのボリューム設定が同じなら少しだけはっきりと聴こえる感じが…
ただし、これが良い音かどうかは各個人によって考えは違うだろうし、子供達が聴くことの出来る高周波をもはや捉える事が出来なくなっている私の駄耳では果たしてどちらがよいかという客観的な判断は出来ない。
ただ、今回MP3の音源をゲットしたことから、クイーンの楽曲を久しぶりに発売順に聴く事が出来て良かった。
そこから得た結論は、クイーンで最も印象に残るアルバムは、やっぱり初期の三作、QUEEN、QUEEN IIとSHEER HEART ATTACKだった。オンタイムで聴いていたので、その思い入れも強かったのかもしれないが、特にQUEENとQUEEN IIのサウンドには当時びっくりした。
ファースト・アルバム、QUEENは、1971年の末ぐらいから開始されていたのだが、レコーディングのやり直しや、レコード会社との契約の遅れなどで、発売されたのは1973年の7月となった。そのため、予定より1年以上も発売が遅れたため、彼らが意図した新しいサウンドは若干時代遅れとなった。多少アレンジが荒くとも1972年にファーストを出すことが出来ていれば、T.REXのTHE SLIDERやMOTT THE HOOPLEのALL THE YOUNG DUDESなどと同年の発売となり、相乗効果でさらに人気のアップが期待できたのではと今更ながら思うのだが。
それから、FLASH GORDONのサントラは、デジタルで聴くに限るとわかった。映画の中のセリフが登場するところで、レコードでよくある“プチパチ”の ノイズを聴くと興ざめするからだ。
MP3音源ゲットにより、ボックス・セットは当面お蔵入り。
新しいターン・テーブル欲しい~
買ってもないのに、宝くじでも当たればな~ と思う1日でした。
昨日“恐るべし通販のクリック…”なんて書きましたが、インターネットの発達とともに、通販も爆発的な成長を遂げましたね。以前主流だった電話での注文による通販では、やり取りの記録が手元に残らないので、注文がちゃんと通っているかどうか、若干不安になりますからね。
自身の周りを見ても、CDやレコード、文房具、書籍、工具やオーディオ機器など通販を利用しているって言うか、最近では、近所のショップで在庫のないものや試着しないとわからないような衣類や靴などを除けば、ほとんどのものを通販で購入しています。
近所にあったCDショップがつい最近まで孤軍奮闘っていうか結構頑張っていたようですが、いつの間にかなくなってしまったし、大型のCDの実店舗となると、電車を乗り継いでたどり着くのに約一時間弱かかりますからね。
オーディオ機器なんかも、専門店で機能などを調べて、買うのは通販となっています。重量のあるアンプなんかが玄関口で受け取れるのは便利ですね。
以前、大手の電化製品の量販店で、通販の価格と同じにしてくれれば購入すると交渉した事があるのですが、競争相手の実店舗が出している価格であればなんとか検討はするが、通販の価格に合わせるのは無理と言われた事から、通販での購入が始まりました。
もちろん、通販では実店舗がない形態をとっているショップが多いため、価格が安くともクレームが起きた時の対応が悪いなどのリスクもあります。例えば送金したのに在庫がなく、ほったらかしにされる場合も結構あるようので、口コミなどで評判の良い業者を調べておくのは必須です。
まあ便利ではあるけど、購入の決定がマウスのワン・クリックでいとも簡単に行われるのは、少し問題があるような。
決済が現金であれば、当然財布に現金がなければ、購入できないと言うブレーキがかかるのですが、クレジット・カード決済となると、手持ちがなくとも銀行口座自動引き落としとなり、支払いの感覚がなくブレーキがかからないのが実情です。
決済のクリックを行う手前に、ワン・クッションとしてキャンセル・クリックなる画面をサイト上に設定し、そこでキャンセルしないと決定すれば初めて決済のクリックの画面にたどり着くなどの策を講じてもらえれば、購入の決断をもう少し冷静に判断出来るのでは?
そうなれば、“やっちまった~”と言う後悔から“悲しみのふりかけご飯おかず無し”に至ると言う残念な状況を避けられるかもしれない。
というわけで、今日はこちらも”恐るべしファースト・アルバム…”、クイーンの“戦慄の女王”を“やっちまった~”のボックス・セットから。
全英/全米チャートが24位/83位とクイーンとしては低空飛行で、さらに当時英国の音楽評論家から“BUCKET OF URINE(しょんべん桶)”と酷評されたにもかかわらず、両国でゴールド・ティスクの認定を受けそこそこの人気を獲得。めまぐるしく変わる曲調や美しいメロディーなど最初から最後まで一気に聴かせます。
米盤、 ハリウッドレーベル
当時、日本ではアメリカのワーナー系(エレクトラ・レーベル)から販売さたピンクのジャケット
ボックス・セットは英盤のジャケットで、EMIから販売され紫色
通販のサイトでクリックの連発するのではなく当ブログにアクセスするクリックを連発していただけば、励みとなり自身の“やっちまった~”感も多少薄まるのではないかと勝手なことを…(汗)
Queen - Liar
助手:博士に報告しなければならないことがあったのですが、ちょっと言いそびれてしまって。申し訳ありません。
博士:何と! また何か仕出かしてしまったのかな? ビニール傘を何処かに置き忘れてきたとか?
助手:いや~、その手の話ではなくて、実は先週通販サイトを見ていて、クイーンのレコードのボックス・セットなるものが、近日発売となっているのをみて、つい衝動的に購入ボタンを押してしまったのですよ。発売前なので、出荷されていなければいつでもキャンセル出来るという余裕も若干あってちょっと油断していたら、何と在庫があって出荷したとの連絡が届いたのです。
博士:えー! もしかして、そのボックス・セットって結構値が張るこれの事かのう?
助手:そうです。先ほど到着しました。
博士:えー! これを買ってしまうと、今年の新譜購入計画は今日で終了となるし、当分の間、節約のため食事はおかず無しのふりかけご飯となるのう…
わしも一・クイーン・ファンとしてこのボックス・セットに興味はあったのじゃが、値段がのう… まあ、買ってしまったものは仕方がない、取り敢えず開封の儀といこうではないか。
嬉しいような、悲しいような…
配送用のダブルカートンの中に、緩衝材で固定。
ビートルズのLPボックスと同じタイプのボックス
外のカバーを抜き取ると、金色のボックスが登場
ふたを開けると、15枚のLPと1冊のハード・カバーの本が収納されている。QUEEN II、INNUENDOとMADE IN HEAVENは各2枚組に編集されている。
博士:わしが一番見てみたかったのは、QUEEN IIの2枚組バージョンじゃ。
コーティング紙製のジャケットのため、反射して撮影者の影も写るという間抜けな写真
旧サイド-1は、今回の発売とではホワイト・サイドとして、1枚の白色のLPとしてカットされている。サイド-1は楽曲がカットされていて、裏面はブランクとなっていて、英王室調の例のロゴがエッチングされている。旧サイド-2は黒色のLPに同様のアレンジがなされている。
レコードを収納する、歌詞付きのインナージャケットも各一枚づつ付いている。
博士:なるほど、数年前に購入した米盤ハリウッド・レーベルのやつよりもジャケットの写真も鮮明でよく出来ておる。QUEEN IIを検品した限りでは、重量盤のLPには反りは見られないようじゃ。ビートルズのモノ・ボックスと同じように、レコードはシュリンク・パックされてなく、開閉可能な薄いビニール袋に各々入っているので、後で点検してみよう。
しかし厄介なのは、カラー・レコードの場合、もし盤に傷があってもなかなか目視ではそう簡単に発見出来ないからのう。一度全アルバムを聴いてみないとわからんのう。
やれやれ、いつの事になるのやら…
世の中に数多くいるレコードやCD収取家の方から見れば、私などは末席にも加わる事の出来ない存在である。 だから自身として高額に感じる商品を無理して買って、いざそれが届くと“やっちまったー”感が出てくる。
新譜紹介のサイトや通販のサイトを眺めて、いくら購入意欲が湧いてきても、一旦冷静になるべきだと思う。昔であれば、限定盤購入の場合、遠方の大きなレコードショップに電車で出かけるという手間があるため、果たしてそこまでして買うべきモノなのかというブレーキがかかるのだが。
恐るべし通販のクリック…
そして、悲しみのふりかけご飯おかず無し…
クイーンのファンの間では有名な話ですが、英国の音楽評論家が英ロックバンド、クイーンのファーストアルバムが出されたあとに、その言葉を使って彼らをこき下ろしたと言われています。
たしか、彼らのセカンドアルバムQUEEN IIのライナーノートに当時の英国の状況が書かれていて、その中にBUCKET OF URINEを直訳したしょんべん桶と言う言葉が使われていた記憶があります。残念ながら当時購入したQUEEN IIのレコードが行方不明のため、確認はできませんが。
その評論家がどのような意図を持ってBUCKET OF URINEという言葉を使ったかは判りませんが、ハード、プログレそしてグラムの要素全てを纏うかのような単なる欲張りなバンドのように見え、それらの要素を完全に消化し世に出すには10年早いと評論家達の目に映ったのでは?
しかしながら、クイーンのデビュー盤はアメリカとイギリス音楽協会の両方でゴールドティスクの認定を受けていることから、新人バンドデビューとしてはそれほど悪くありませんでした。実際のところプロと称する評論家達がクイーンの作り出したサウンドについていけなかったことからくるやっかみを含んだ英国人特有のシニカルな発言ではなかったかと思います。
日本のレコード会社による“戦慄の女王”という邦題は英国伝統のハードロックというイメージ作りと彼らの作るサウンドがそれにマッチし日本人のロック好きに受け入れられたのでしょう。ロックの場合、日本人は真っ先にビートやメロディーに反応しますので、これでもか、これでもかと次々とくる音の仕掛けの連続に、当時驚き感動したことだったでしょう。
複雑な曲の構成、スピード感もあり、めまぐるしく変わる曲調、美しいメロディーなどなど最初から最後まで一気に聴いて楽しめます。特にライヤーのイントロでのギターのかっこよさ、これがロック。
初期のクイーンぜひ楽しんでください。
ところで、KEEP YOURSELF ALIVEが炎のロックンロールて、何ですのん?
当時、日本ではアメリカのワーナー系(エレクトラレーベル)から販売されジャケットカラーはピンク色、英盤はEMIから販売され紫色でした。