そこそこの成功を収めた前年のコンセプト・アルバム、Eldoradoの作風を継承し更にポップになったのがELOの1975年の5枚目のスタジオ・アルバム、Face The Musicだ。
アルバムは全米8位、アルバムからカットされた2枚のシングル、Evel WomanとStrange Magicもそれぞれ10位と14位とアメリカでの大ブレーク寸前だった。
天邪鬼なオイラとしては、大成功前夜のまだまだ未完成な彼らではあるが何かヒントを掴んだこの頃が大好物。
大成功を一気に成し遂げてしまうと、レコード会社からの圧などもありどうしても次作の制作において冒険をする事なしに無難な方向へと妥協してしまう事が常である。
1977年のダブル・アルバム、Out Of The Blueで頂点を極め、その後のアルバム、DiscoveryやXanaduなんかは売れに売れたが、頂点を極めれば大体その後は下り坂、オイラとしては普通のポップ・アルバムって印象だった。
やっぱり成長過程のアルバムであったFace The Musicを聴いた後、次のアルバムでどんな新しい進化を見せてくれるのかって思うと当時ワクワク感で一杯だったね。
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