CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

サントラとは?

2015年03月19日 | 考察シリーズ

助手:博士! サントラってなんの事ですか?

博士:昔、よく街中を走っていた三輪トラック、オート三輪トラックの事じゃよ。簡単に言えば、オートバイの後輪を左右に1輪づつ取り付けた車体の上に荷台を載せたものじゃ。しかし3輪ゆえ安定性に欠け、悪路や高速走行は不向きという欠点からその後4輪車に取って代わられたのじゃ。大型の三輪トラックはバキュームカーに使われていたからのう、もしなんらかの拍子でひっくり返れば、大変なことなるな~ とよく思ったものじゃ。

いや違った! サントラとは映像フィルム上のサウンドが入ったトラックの事じゃ。その昔、特に映画音楽の事をサントラと呼んどった。

助手:ああ、わかりました。サイモンとガーファンクルの“卒業”というアルバムがそうですね。だけど、そのアルバムの新曲は、ミセス・ロビンソンだけで、残りはサウンド・オブ・サイレンス、4月になれば彼女はとスカボローフェヤーなどの既出の曲、 アウトテイクのような既出曲の断片、そしてジャズ・ミュージシャンのデイブ・グルーシンの曲で構成されていて、サイモンとガーファンクルのアルバムとしては少し物足りない内容ですね。

博士:収録されている内容や当時駆け出しで有名になる前だったデイブ・グルーシンの起用などを考えると、そのような印象を持つのも仕方ないことのじゃが~
もちろん映画の内容が良かったのも事実だけど、実はサントラ部門のグラミー賞を獲得するほど非常に評価され、また売上も全米1位、全英3位を獲得したベストセラーになったアルバムだったのじゃ。

助手:へー、そうだったんですか。なぜそれほど売れたんですか?

博士:昔はのう、今と違ってブルーレイ、DVDやインターネットで簡単に映画を見ることが出来なかったので、もう一度見るには映画館に足を運ばなければならなかったのじゃよ! ロードショーでの公開が終了するとそう簡単に再び見ることは出来なかったからのう。サントラ盤を購入し聴くことによって、映画のシーンを思い出し再びその感動に浸れるのじゃ。だからヒット曲以外のオーケストラなどの演奏による挿入曲も非常に重要だったわけじゃ。

一期一会の映画での思い出を大切にする、なんとも良き時代だった~

おい、何を泣いているのじゃ?

助手:博士もたまには、まともなことを言うと思うと、涙が。


卒業サントラ盤の収録曲。よくアルバム1枚分の量に出来たなと感心。


ヒット曲のみから構成されている、映画FMの2枚組サントラ盤。
1978年当時、スティーリー・ダンが作ったFMという曲はここでしか聞けなかったので、その1曲のためだけにこの2枚組のサントラ盤を購入したディープなスティーリー・ダンのファンもいたとか。
その後、FMという曲はスティーリー・ダンのベストアルバムに含まれることになったが、その1曲のためだけにまたまたそのベストアルバムを購入したさらにディープなスティーリー・ダンのファンもいたとか。

HANDLE WITH CARE, 取扱い注意

2015年03月11日 | 考察シリーズ

私たち普通の日本人は、日常会話で英語を使うことはほとんどありません。
そのため、英語を音として聞いていることが多いと思います。
例えば、I DON’T KNOW YOUR NAMEが ’おいどんのよね~’ と鹿児島弁に聞こえたりなんて。
少し会話が出来る人であっても、大抵の場合すぐに反応できず、英語を頭の中で一旦日本語に翻訳して理解するというプロセスを踏まなければなりません。

ロックの歌詞はなんでもありの厄介なもので、危険な言葉が歌詞の中に刻まれていることが多く、現状では私たちがその曲を聴いても、漠然と ’ああそうゆう意味だな’ 程度の認識となります。しかしながら、英米人であれば、当然そのような場合ダイレクトに反応します。

その昔、仕事でアメリカ人を車に乗せて走っていて、いろんなロックの曲が入ったカセットをかけていたところ、数曲目にスコットランド出身のロックバンド、ナザレスのHAIR OF DOGが入っていました。ご機嫌なロックサウンドなのですが、歌詞がひどい。そのアメリカ人が飛び上がって、’ゲゲー、お前いつもこんなの聴いているの!’ とびっくりしてしまいました。

1番の歌詞のコーラス・パートでNOW YOU’RE MESSIN’ WITH SON OF A BITCH(おまえはクソ野郎にちょっかいを出している)を4回繰り返し、2番の歌詞には 、その4回繰り返されるコーラス・パートが間奏を挟んで計6回出てきます。すなわち、一曲の中に都合28回のSON OF A BITCH登場となるのです。外国人が私たちの前で ’このクソ野郎’ と日本語で連呼したようなもので、 彼が飛び上がるのも無理はないでしょう。

仕事上でHAIR OF DOGの登場は流石にまずく、大失敗でした。

ちなみに、ストーンズの山羊の頭のスープにも、STAR STARという曲があってコーラス・パートでSTAR-FUCKERのオン・パレードとなっています。真昼間からFUCKERの連呼もやはりまずいでしょう。

カーペンターズが決して歌わないこれらの曲は、一人で聴くか、もしくはアメリカ映画に出てくるような、ビリヤードのあるバーで気のおけない仲間とビールをしこたま飲んでヨッパラッテいるような状態で聴くなど、シチュエーションは非常に限られてきます。

皆様もこのような危険な曲の取り扱いにはくれぐれも御注意下さい。
車でお客さんを乗せるときは、ラジオが一番安全です。

しかしながら、出来ることなら、これらの曲を英米人と一緒に聴いていただき、どのような反応があるのか報告していただければありがたく思います。

それから日本人の同乗者、特に女性がいる場合は、車の中ではジョン・レノン/ヨーコ・オノ作のダブル・ファンタジーにあるKISS KISS KISS(ヨーコ・オノ作)はかけないほうが無難です。
この曲の場合、一人で聴いていても、落ち着きを無くしてしまいます。まあ興味のある方は、こちらもお試しを。

友人:で、結局そのアメリカ人とはどうなったの?

私:顔見知りだったのと、ジュークのわかる人だったのでセーフ。
しかし、初対面で堅物の人だったら、商談に影響はあったかも。

友人:そんな時は、月亭可朝の ’嘆きのボイン’ の方がいいんじゃない。フラメンコの曲と勘違いしてくれるかも。

私:古っる~


HAIR OF DOG、代わりにラブハーツ録音しときゃよかった。


5曲目、STAR STAR, 準メンバーのイアン・スチュワートのピアノ演奏いいですね。


レノン待望の復活アルバム、1曲目のスターティング・オーバーの余韻に感慨深く浸っていたところ、2曲目に問題のこれが登場。ガクッ。

いよいよネタ切れか?

2015年02月18日 | 考察シリーズ
仕事の合間に、毎日ブログを更新しようとすると結構厳しいものがあります。先ほど、息抜きにネットを見ていると、タバコがらみのCDジャケット募集中などとあるネットにスレッドが立っていました。
我が家にそれに該当するものがどれだけあるのだろうかと探したところ、いろいろ出てきました。完全なパクリ企画ではありますが、本日のネタは我が家のタバコ祭り開催と急遽決定しました。スレッド立てた人、ごめんなさい。

70年代というのは、国内や海外、またフォークやロックを問わず 結構タバコを吸っていたミュージシャンは多かったと思います。昨今の健康志向やタバコ税の驚異的な高さから、最近ではタバコを吸う人はあまり見かけません。

その昔、医学生だった先輩曰く、解剖の実習で、タバコを吸う人の肺は本当に真っ黒になっていたので、タバコは吸わないほうが間違いなく体の健康によいと諭されました。そして、40代になってなんとか喫煙の習慣がなくなりました。

とはいえ、タバコを毎日吸っていても長生きする人はいますし、吸わなくとも早死にする人もいます。まあ、人それぞれで、あまり深く考えにようにしましょう。

さてタバコ祭りの開催です。


Ray Kennedy、80年代のAORの香り満載です。この人のことを知らない人が多分多いのではないかと思いますが、サイド-2の1曲目のYou Ought A Know By Nowは、ある日本のシンガー・ソングライター作のパープル・タウンという曲にこの曲のメロディーとそっくりな箇所があり、最終的にパープルタウンはRay Kennedyとの共作になったと聞いています。今回パクリ企画なのであまり偉そうなことは言えませんが。


Dave Mason、忘れえぬ人の外と内ジャケットの写真です。
内ジャケットの方がかっこいいですね。昔、日本のフォーク・シンガーがよくギターの弦の先っぽに同じようにタバコを刺していたの覚えています。


Jefferson Starship、アルバム“Earth”の裏ジャケです。マーチン・バリン決まってます。


David Bowie、アルバム“Young American’s”です。これも決まってます。


J.D. Souther, アルバム“Home By Dawn” です。モテる人は一味違います。


Donald Fagen、アルバム“The Nightfly”です。一度DJやってみたい。


Eric Clapton、アルバム“Money & Cigarettes”です。タバコ企画そのものです。


10cc、アルバム“How Dear You”です。電話で何を話しているんですかね? 今日の夕飯は何かな? アジの開きよ。とか。


Tom Waits、アルバム“The Heart Of Saturday Night”です。夜の街に似合う男。


Van Halen、アルバム“1984”です。タバコ企画の極め付けのジャケット。

今日はここまで。ご閲覧ありがとうございました。